4月20日、熊本県八代市の私立秀岳館高校でサッカー部コーチによる暴行事件が発覚した問題。熊本県は7月29日、秀岳館側が提出した報告書の概要を公表し、サッカー部での新たな暴力行為は確認されなかったが、全校で新たに53件もの暴力行為が判明したことを明かした。監督の段原一詞氏(50)は既に自主退職しているが、新たに関係者15名を減給や戒告などの懲戒処分にしたという。
強豪校で一体何が起きていたのか。事件を報じた「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:週刊文春 2022年5月26日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)
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私立秀岳館高校(熊本県八代市)サッカー部で、30代コーチによる部員への暴行が発覚してから約1カ月。監督として同部を率いていた段原一詞氏に、20代女性(当時)に対する買春疑惑があることがわかった。相手の女性が「週刊文春」の取材に証言した。
サッカー部の、暴行被害を受けた部員らは顔出しの謝罪動画をネットに公開し、段原氏は日テレ系「スッキリ」で「謝罪動画は部員が自発的に撮った」と説明。だが、のちに動画撮影は段原氏の指示だったことが判明した。生徒に責任を押し付ける姿勢に批判が集まり、同校の中川靜也校長は段原氏をサッカー部監督から更迭。ただ、中川校長は「週刊文春」の取材に対し、段原氏について「監督を外すのは校内人事なので私の一存で決められるが、教員として解雇するのは難しい。本人も『解雇したら(不当解雇などの)裁判にかける』と」と説明していた。
そんな段原氏の別の顔について、九州在住のA子さんが告白する。
「2016年頃、段原さんと2週間に1回程度、宇土市(熊本県)のラブホテルで会っていました。毎回1万~2万円を頂き、身体の関係を持っていました」
二人が出会ったのは出会い系サイト。食事などはなく、ホテルで会うだけの関係だったという。
「福岡ナンバーの黒い外車に乗っていた。最初は買春のために福岡から来ているのかなと。ジャージ姿の時もあり、『軽くランニングしてきた』と言っていた」(同前)