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ギャグマンガに時事ネタを入れる理由

 ──がくぶんが実施するボールペン習字通信講座の広告マンガ『日ペンの美子ちゃん』も描かれていますが、時事問題を絡めたエピソードが多いですよね。これも「ギャグマンガ」であることを意識していますか?

服部 はい、あれも基本的にギャグマンガです。ただ、『日ペンの美子ちゃん』の場合は、毎週更新しているので、時事ニュースを入れないとネタが尽きてしまうという理由で、時事ネタが多くなっています(笑)。

 ここ数年は、新型コロナウイルス関連のニュースばかりで、明るい話題が少ないですよね。それに、気候変動による自然災害や、ロシアのウクライナ侵攻、政治関連の話題など、笑いにはしづらいニュースも多く起こっています。ギャグマンガ家としては、そんな世の中でも読んでくださった方が少しでも明るい気持ちになり、笑顔になれる作品を描けたらいいなと思っています。

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『6代目 日ペンの美子ちゃん』(一迅社)

──『恋はインボイス』でもあくまで「笑い」を大事にされているのがわかります。

服部 僕がこの作品を描いた目的は、インボイス制度が大体どういうものか知ってほしいということと、それを真面目に描いても仕方ないのでちょっと笑ってほしいということですね。もちろん、制度への賛否は読者各々であっていいと思います。

 あえて70~80年代の少女マンガ風なタイトルをつけたのも、笑ってほしかったからです。スクリーントーンの使い方なども、少女マンガをかなり意識しているので、よかったらぜひ見てください。