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ーーあんまり突っ込んでこなかったのが、またちょっと良い印象だった? 

ハゲカノ そうですね。グイグイ「なんで?」って来られたら、「しつこっ」って逆に壁を作っちゃうところはありますね。ふわっと受け入れる感じで、それがなかったから。 

お家デートで「脱毛症なんよね」ハゲカレの反応は…

ーーそのプチ・カミングアウトは、ハゲカノさんが早めに脱毛症を打ち明けるための伏線として自分で仕掛けていたそうですけど。 

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ハゲカノ そうですね。伏線を仕掛けて(笑)。 

ハゲカレ 東野圭吾っぽい(笑)。 

ハゲカノ その数日後かな。私の家に呼んで、「脱毛症なんよね。だから、ウィッグかぶっとる」って感じで。でも、どういう状況なのかまでは見せてないです。 

 

ハゲカレ 「おハゲなんよ」とか言われて、僕も「あー、はいはい」って答えて。 

 だけど、女の子がハゲとるっていうのが、それまでの常識の中にないからイメージがつかなすぎて。「どういうことなんやろ?」と、1週間か2週間くらい悶々として「見せて」と言って、ウィッグを取ってもらった覚えがあります。 

ハゲカノ 私としては自分から取るっていうのは、やっぱりすごい勇気がいるから。「見せて」と言ってくれたことで「よし、取ろう」っていう気持ちにはなりました。 

ーースポンと一気に取りましたか? 

ハゲカノ ちょっとズラして、「こんな感じなんよ」ともみあげのあたりを見せて、そこからスッと脱ぎました。 

ーーそのときのハゲカレさんの心境は? 

ハゲカレ ちょっと意味わかんないというか、気持ちが追いつかないというか。髪がないというのはわかったんだけど、顔はかわいいから。置いて行かないで~って感じでしたね(笑)。 

 

最初は10円玉の大きさにもならない、小さな脱毛だった

ーー脱毛症は高校生の頃になったそうですね。 

ハゲカノ 高1の後半で円形脱毛症が始まって、本格的に抜け始めたのがその2月あたりって感じです。

 最初は、10円玉の大きさにもならない小さな脱毛で。「なんか抜けてるんだけど」ってお母さんに言って「ほんとだ」みたいな。そうしたら、どんどん抜けちゃって。10円玉ぐらいの大きさになってからは皮膚科に行って、お薬とかもらったけど、どんどんどんどん進んで。

 脱毛症って、グッと掴んだら抜けちゃうイメージがあると思うんですけど、私の場合はパラパラパラパラと抜け落ちていって。自分でちょっと引っ張ると5本ぐらい抜ける場合もあるんですけど、それはもう死んじゃってる毛なんです。