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「もう治療は考えていない。悩む地点にいない」剃るのは彼氏(23)…脱毛症の彼女(27)が「スキンヘッド」を決意したワケ

ハゲップルさんインタビュー #2

2022/08/10
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 で、友達の美容師に「失敗してもいいからちょっとカットしてくれない?」と頼んでみたら、すごく馴染んで外にも堂々と出られるようになって。そこから、美容師さんがカットしたウィッグを販売できたらいいなと。 

昨年10月に会社を起業

ーー数年前から計画されていたのですか。 

ハゲカノ 3年くらい前から計画して、去年の10月に会社を設立しました。最初の1年くらいは「美容師さんとなにかできないかな」「どういうサービスをすればいいのかな」というのを考えて。

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 ハゲカレと会った時期にはだいぶ考えが固まっていて、自治体の小規模事業者サポートプログラムに申請したら受かったんですよ。そこから、私、ハゲカレ、美容師さんの3人でがんばっている感じです。 

 

「髪型は着せ替えできる」というコンセプトなんですよ。着せ替えみたいにコロコロと髪型を変えられて、なおかつ自然にかぶれるウィッグができたらいいなって。いま被ってるのも、持ってきたのも、NEJIKOの試作なんです。 

ーーハゲカノさんがウィッグを作るとなると、「こういうのを作ってほしい」という要望が多く寄せられるのでは? 

ハゲカノ めっちゃ来ますね。「カラーのバリエーションは、いろいろあったほうがいいです」とか。意外と「男性用も作ってほしいです」も多いんですよ。ウィッグを使ってる方からは、もっとディープで細かい要望が来ますね。「こういうインナーキャップがほしい」とか。 

 私としては、脱毛症の方も普通に髪のある人も、オシャレとして楽しめて、簡単に被ってもらえるウィッグを作っていきたいですね。 

写真=三宅史郎/文藝春秋

 

ハゲップルさんは、ウィッグ販売に向けて2022年8月31日(水)までクラウドファンディング中。
詳細はこちらから:https://camp-fire.jp/projects/view/573550

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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