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――イジメを受けて不登校にはならなかったのでしょうか。

ヴァニラ 不登校はなかったですね。学校には行こうって思って。負けたくないという気持ちもたぶんあったんだと思いますね。両親にも言いづらくて相談していませんでした。

 実は、両親とは小さい頃あまり仲良くなくて。6つ下の弟ができてから特にという感じでした。弟の方が可愛がられていて、同じ扱いをしてもらってないなと思って。すごく差別されているっていうのは感じていましたね。言ってもしょうがないし、あんまり関わりたくないと思ってました。ただ、美容に関してのことだけ話はしてましたね。

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祖母、弟と自宅にて。高校生の頃のヴァニラさん

初めての整形手術は16歳、二重まぶたにして「えーすごい!」

――幼い頃から美容には興味があったのですか。

ヴァニラ そうですね、小学校の頃から化粧品とかは使っていたので。美容にはすごい興味ありました。

――整形を始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

ヴァニラ 小学校の頃から自分の容姿が気に入らなかったんですよね。“整形”というものがあることは小学生の時から知っていて。でも、お金を貯めないとできないので、高校生になってバイトをして貯めたら整形しようというのは考えていました。

 もともと中学や高校では、ずっと「アイプチ(※まぶたを二重にする化粧品)」をやっていたんです。ただ、アトピーを持っていたので、「アイプチ」をすると、どんどん皮膚がかぶれて、痒くなってただれたりするんです。そうすると余計に二重が作りづらくなるというのもあって。親も私のコンプレックスを知っていたし、整形に対しては「いいよ」っていう感じで。「おばあちゃんがお金出してくれるって言ってるよ」とか、それぐらい周りが勧めてきましたね。結局、整形費用は自分で出しましたけど(笑)。

――初めて整形したのは何歳の時でしょうか。

ヴァニラ 初めて整形したのは16歳の高校生の時ですね。糸で簡単にできるプチ整形、“埋没法”という方法で二重にしました。「えーすごい! アイプチしなくてもこんな二重になれるんだ!」みたいな。もう感動ですよね。朝起きた時からちゃんと二重になっているのが嬉しくて。そこからのめり込んでいった感じですね。

整形にハマり始めた19歳頃のヴァニラさん

 その次にやったのが“ホクロ取り”。それからちょっと鼻が気になって、「ヒアルロン酸入れてみよう」とか。カスタム(整形)が好きな子と仲良くなる機会があって、情報交換したりとか、インターネットを使って「名医101人リストがあるよ」とか教えてもらったり。そういうのを見て、自分の家が近い先生のところに行ってみたりとか、掲示板で評価とか口コミ的なものを調べたりして。