2022年上半期(1月~6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。YouTuber部門の第5位は、こちら!(初公開日 2022年2月3日)。

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 近年、テレビ番組やSNSなどで整形を公表する女性が増え、もはや整形は隠すものではなくなりつつある。なかでも「フランス人形になりたい」という一心から、総額3億円(!)を超えるほどの整形手術を重ねるタレントのヴァニラさんは、様々なメディアで積極的に自らの体験を語っている。

 なぜ彼女はここまで整形を重ねるようになったのか――。幼い頃に受けたイジメ体験や一番痛かった整形手術や費用、次に整形したい箇所まで赤裸々に語ってくれた。(全2回の1回目。#2を読む

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ヴァニラさん ©文藝春秋(撮影・宮崎慎之輔)

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走り回ったり木登りしたり、男の子グループで遊んでいた幼少期

――どんな幼少期を過ごされていましたか。

ヴァニラ 小さい頃は結構活発で、どちらかというと男の子のグループと一緒に遊ぶような女の子でした。外で走り回ったり、木登りしたりとか。女の子たちがやっているような、おままごとみたいなことはあまりしたことがない子でしたね。

――今のヴァニラさんの感じからは想像つかないですね。

ヴァニラ 今はお人形ちゃんを目指しているので、小さい頃から女の子っぽいと思われがちなんですけど、壮絶なイジメを受ける前は、元気な子って感じでしたね。男の子みたいな。

イジメで痩せ細ってガリガリになった小学校時代

――イジメが始まったのはいつ頃でしょうか。

ヴァニラ 小学校の中学年ぐらいからですね。同級生から心ないことを言われたりしたんですけど、当時はそれがイジメだと思っていなかったんです。でも小学4年生ごろに“自家中毒”(※子どもが種々のストレスを受けた時などに、嘔吐、腹痛、頭痛、全身倦怠感、脱力感などに襲われる病気)という病気にかかってしまって。病気の元になるのはやっぱり精神的なもので、先生から「それはイジメのせいじゃないか」って言われたんですよね。ご飯がまったく食べられなくて痩せ細って、アバラとか浮き出ちゃうくらいガリガリでした。毎日点滴で栄養を入れることしかできなくて、食べることができなかったんですよね。

 自分の中で「イジメられていたな」という自覚があるのは、小学校5年生ぐらいです。下校途中に公園みたいなところがあって、そこに木の大きいテーブルがあったんです。放課後、学校帰りにいつもの友達と帰る時にそこに連れていかれて。そうしたら、そのテーブルの全面に「●●死ね、●●死ね」みたいな感じで私の名前が書かれていました。テーブルが木だったので目立つように白の修正ペンで書いてあって。それに気付いて「わあー……」って気に病んでしまって。

中学生の頃のヴァニラさん

――陰湿なイジメですね。何かイジメのきっかけはあったのでしょうか。

ヴァニラ それが自分でもまったく分からないんですよね。中学生の時にもイジメはずっとあったんですけど、その頃だと委員会に入っていて。文化委員長だったので結構人前に立つことが多くて、目立っていたからイジメられていたのかも……。でも小学校の頃は「そんなに目立つことしてたかなぁ」って、あんまり自覚もなくて。