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「のんちゃんを育てるの、分かんないことだらけで、全部が全部、不安」

「のんちゃん(稀華ちゃん)といて、楽しいとか思うのもあるけど、どう育てていいかもわかんなくて、うちは……今までの過去の経験しか分かんない。何も知らないから、全部が全部不安でした。離乳食もいつ食べさせて、いつ普通のご飯にするとか、ミルクはいつまでとか、お箸の持ち方とか……生きていくのさえ分かんないことだらけだから、のんちゃんを育てるの、分かんないことだらけで、全部が全部、不安でした」(同)

梯被告と稀華ちゃん。稀華ちゃんの写真は限られた友人だけに公開する別アカウントのインスタグラムにのみ投稿されていた(梯被告のインスタグラムより)

 仕事を始めるにあたり、稀華ちゃんを保育園に預けるようになったが「給与が少なく保育園料の支払いが足りないっていうのと怪我が多くて……」という理由で、2019年1月を最後に登園をやめる。それ以前からも夜間の外出時、稀華ちゃんを家に置いていたことがあったというが、以後は昼間の外出でも置いていくようになったと語った梯被告。「誘いを断れずにそのまま(外に)いくこと多かった。施設に、と一瞬思ったこともあったけど、うちが施設をいいように思ってなくて」(同)という気持ちから、菓子パンやお菓子、水などを置き、稀華ちゃんを部屋に残して外出を繰り返した。

梯被告が稀華ちゃんが住んでいた自宅ベランダ。すりガラスの窓越しにも、室内にビニール袋が積み上がり、ゴミが散乱しているのが分かる。 ©文藝春秋

 事件は、そんな生活の延長で起こした。Aさんとの離婚後に交際した男性の先輩……だという“鹿児島のBさん”から誘われ、断れなかったのだと梯被告は言う。

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「なんかちょっとやばい人だから機嫌悪くさせないように、って元カレから言われてました。鹿児島では元カレとBさんと3人でいることが多くて、Bさんの仕事付き添ったり、Bさんにはちょこちょこ何回かにわけて7万円以上貸してます」(同)