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「検察側冒頭陳述によると、キャバクラでスカウトをしていた小西被告は《#お金に困っています》とTwitterで検索をした。すると《裏裏》と名乗るアカウントが、特殊詐欺の受け子などといった“違法アルバイト”を紹介してきたようです。そのひとつが『恨み晴らし代行』だった。

復讐代行を標榜しているTwitterアカウント

 一方の深雪被告は、夫に内緒で昨年2月頃までに1000万円を超える借金をしていましたが、これがばれてしまい夫婦関係が悪化。そんな中で、Twitterで『恨み晴らし代行』を見つけて申し込んだのです」

 そうしてマッチングした2人はやりとりを重ねた。検察側によると、深雪被告は小西被告に対して、『夫が娘を虐待している』などと事実ではない主張もし、夫殺害の合意を取り付けたという。

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「2人は7月ごろに『報酬50万円』で深雪被告の夫を殺害することで合意しています。深雪被告は小西被告に夫の写真を送り“ターゲット”を指示。小西被告は腕っ節の強い酒井亮太被告を誘い、サバイバルナイフや斧を購入し、準備を進めました」(同前)

「今日の夜中、旦那が疲れているからできる」

 深雪被告から小西被告に“Xデー”の連絡があったのは8月6日だった。

「今日の夜中、旦那が疲れているからできる」

※写真はイメージです ©iStock.com

 連絡を受けた小西被告は、酒井被告に「報酬を受け取り、金を確認してから被害者を殺害する」といった話をした上で、事情を知らない別の知人の車で、深雪被告の待つアパートへと向かった。