今年4月から放送中のNHK・連続テレビ小説『ちむどんどん』。9月末の最終回に向けて残り2カ月を切る中、SNSではドラマの展開や内容を巡り「#ちむどんどん反省会」をつけてツイートする視聴者が増えている。
みなが思わず突っ込みたくなる異色の朝ドラを、より楽しむために、これまで「週刊文春」が報じてきた秘話を大放出。最終回が近づく今、もう一度読み返したい記事をあらためて公開する(初出:週刊文春 2022年7月14日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)。
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NHK朝ドラ『ちむどんどん』で、当時はまだ珍しかった女性新聞記者・大野愛を演じるのは、女優の飯豊まりえ(24)。
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雑誌「ニコ☆プチ」のオーディションでグランプリを受賞
黒島結菜演じるヒロイン・比嘉暢子が思いを寄せる、宮沢氷魚(ひお)演じる青柳和彦が働く新聞社の同僚であり、婚約者という役どころ。
「沖縄はモデルの仕事でも訪れた場所のようで、『台本を読むと無性に沖縄料理が食べたくなる!』とソーキそばを取り寄せたりしたそうです」(NHK関係者)
芸能界入りは10歳の頃。雑誌『ニコ☆プチ』(新潮社)のオーディションでグランプリを受賞したことがきっかけだった。当時の編集長・山元琢治氏が振り返る。
「オーディションの待ち時間に『脚痛い〜』と言っていたので『大丈夫?』と声をかけるとニコッと笑って。親しみやすく、愛嬌もあるのが魅力でした。進んで前に出るタイプではありませんでしたが、あっという間に人気者になった」
「まりえってぃ」の愛称で親しまれた
身長167センチ、股下84センチのスタイルで、「まりえってぃ」の愛称で親しまれた飯豊。役者としては朝ドラ『まれ』やフジの月9『好きな人がいること』などに出演した彼女が、「一生忘れることのない作品」と語るのが初主演映画『暗黒女子』(17年公開)だ。耶雲哉治(やくもさいじ)監督が語る。
「初めて一緒に仕事をしたときから『ここで泣く理由を確認していいですか?』と聞きに来て、スッと役に入り込むのが印象的だった。悪女を演じるにあたり、『怒りの感情が難しい』と苦労していました。責任感も強く、『できないのが悔しい』と涙を流すこともありましたが、見事に演じ切ってくれた」