「情報商材レベルのデタラメしか書いてないですね……。本として世に出たことが驚きです」
先日話題になった書籍を知人に教えたら、こんなコメントが返ってきた。一瞬だけとはいえ、界隈の注目を一気に集めた『いちばんやさしいWeb3の教本』のことだ。
いや、知人は情報商材レベルと評していたが、むしろ情報商材を販売するほうが、まだちゃんとしているかもしれない。あれはあれで大変なのだ。盛りまくったキャリアをTwitterアカウントのプロフィールに書いて、知識も経験も少ない方々が脊髄反射的に反応するようなツイートを考えて、頑張ってフォロワー集めて、少しでも多くの客に、自分のnoteを買わせるのだ。並大抵の努力ではできない。
もちろん、そうしたnoteに書かれているのは、往々にしてデタラメだ。特にマーケティングに関して書かれているものなんて、その最たる例だろう。もはやフィクションでありポエムだ。しかし、残念なことに、そういうnoteを買ってしまう読者が、一定層いるのだが。
ここが変だよ『Web3の教本』
話を戻そう。なぜ『いちばんやさしいWeb3の教本』が情報商材レベル、いや、それ以下なのか、理由は内容にある。
新しい概念やモノを説明するにあたって、旧来のそれを否定的に論じるのはよくあることだが、本書に関しては、著者がまるでWeb2に、特にGAFAにいじめられでもしたのかというくらいにGAFAを叩きまくっている。
それが、とことんズレまくっているというか、そもそも間違った知識を振りかざしながら叩いているので、始末に負えない。