文春オンライン

「風で貝殻ビキニがパーカパカ揺れて、これ出たのNGね!って」 歌も演技も“パッとしなくなった”15歳の武田久美子が、グラビアで見せた“決断”――2022年上半期BEST5

武田久美子さんインタビュー #2

2022/08/27
note

ハワイの「モロカイ島」で「ホタテをビキニに…」

――そこから、あの貝殻ビキニに繋がっていくんでしょうか。

武田 たくさん水着も着たし、いろんな色も着た。他に、何か水着に代わるものはないかなって、撮影の前の晩に、みんなと和食屋さんでご飯を食べながら話していたんです。

 水着と同じ面積で、3点(胸と下腹部)を隠すものってなんだろうって。すると、当時所属していた会社の社長が「これはどうかな」と、テーブルに出ていたホタテを取り出したんです。そこでスタイリストさんがホタテに穴を開けて、うまいこと、ちょっとおしゃれに見えるような感じで作製したというのがストーリーです。

ADVERTISEMENT

伝説の「貝殻ビキニ」の写真集

――「ホタテをビキニに…」と言われた瞬間どう思いましたか?

武田 「あっ、そうね」って思いました。水着の面積と同じくらいだなって。それぐらいで、誰もがそんなにウケると思ってなかったんです。今思えば、ハワイの「モロカイ島」というところにロケに行って、「モロ、カイ」かぁって。だからそんな風になっちゃったんだと思うんですけど。

 撮影は、モロカイ島までヘリコプターかなにかで行ったと思います。既に寄りの画はたくさん撮っていたので、ここでは引きの写真を中心に撮ったんですよ。あの写真も、引きでハワイのきれいな海をバックに、マーメイドのように立ってるようなイメージでした。当初は表紙にする予定も全然なかったので、思いっきり引き伸ばしてるんですよ。

貝がパーカパカ揺れて「これNGね!」「これ出たら無しね!」

――まさかの表紙に。ちなみに、着け心地ってどんな感じですか…?

武田 下は、ただ腰にチェーンベルトをつけたのと一緒というか。あれに貝をくっつけただけですね。一応後ろで結んでいますが、それだけです。Tバックみたいに下から結んでないから、風でもう、貝がパーカパカ、パーカパカ、揺れてね。「これなしだからね!」「これ出たのNGね」って(笑)。その時は、出しちゃいけないときだったので。中には映ってるのもあったと思うんですけど。

写真集『My Dear STEPHANIE』より

――風のいたずらが(笑)。でも、その結果周りからの反響も凄かったですよね?

武田 まさかここまでとはね。今までだって狙いでね、「笹のふんどし」とか色々やってたんですけれども。これでこんなに言われるのかなっていう風に思いました。

――余談ですが、ホタテはお好きですか。

武田 正直、あまり食べるのは…、貝とかホタテってそんなに好きじゃないんですけれども。それ以来、ロケとかで旅館に泊まると、絶対ご飯にホタテが出てくるんですよね(笑)。