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「女性がひとりで楽しく暮らすというと…」“アコムお姉さん”小野真弓(41)の“自称・木更津の動物ババア”生活――2022年上半期BEST5

小野真弓さんインタビュー#1

2022/08/27
note

小野 20代に比べて仕事量がぐっと減っていましたし、引っ越す直前の37、38のときはいろいろ考えました。

 20代の頃に遊んでいた友達も家庭や子どもを持つようになって、別に仲が悪くなるわけじゃないですけど、共通の話題や時間が変わってきて。もちろん、パートナーを見つけて家庭を作って……という生活はそれはそれで素敵だなと思うんですけど、じゃあ自分は何をしたいのかなと。

 特に子作りに関してはタイムリミットがあるので、女性なら一度はこれからについて向き合わざるを得ません。でも結婚願望もあんまりなかったし、子どもに関してもやっぱりそこまで情熱を持って考えられなかったんです。

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女性が一人で楽しく暮らすと「もれなく『かわいそうな人』みたいな空気になりますよね」

写真=佐藤亘/文藝春秋

――先ほど移住のことを周りに話したら「結婚するの?」と聞かれたと仰っていましたが、女性一人で楽しく暮らすことってそんなに「?」なことなのかなと思いました。

小野 もれなく「かわいそうな人」みたいな空気になりますよね。言ってしまうと単純な言葉になってしまうんですけど、もともと一人が好きなんです(笑)。

(小野真弓さん提供)

 表に出る仕事をしていると「行き遅れ」とか「ババア」とかいろいろ言われます。デビューした頃は傷つきましたが、いまでは慣れてしまって外野の声がまったく聴こえない体質になりました。