オリックスファンの皆さん、そして野球ファンの皆さん! パンチ佐藤です!

 この度、文春野球に登場することになりました!

 ここ最近は、「パンチ佐藤は死んでないぞ」ということを示すためにYouTubeなんかにも出ていますが、ついに文春野球でもデビューです。

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 口だけじゃなく文字でもいける、ってことも思ってもらえたらいいですね(笑)。

 今日はオリックスや中嶋の昔話がてら、すっぱり野球を辞めた自分が最近のオリックスに少し興味が出てきたワケを話そうと思います。

筆者・パンチ佐藤

パンチに一番合っていたのは上田監督だった

 今年の6月、交流戦のイベントでオリックスのユニホームを着て打席に立たせてもらいました。

 僕はオリックス・ブレーブスの時に入団しましたが、その後球団は本拠地を変え、チーム名を変え、合併も経験して当時とは違うチームになってしまったと思っています。

 ですが、中嶋が監督になったここ2年は、オリックス・バファローズのことを「見たいな」とか「応援したいな」と思うようになってきました。

 それは、僕がプロの世界に入った時にブレーブスで監督をやっていた上田利治さんと中嶋監督に似たものを感じたからです。

 パンチと言えば仰木彬監督、と思われていますけど、僕に一番合っていたのは上田野球でした。僕がプロにいた5年間の中でも一番ギラギラできていたのは上田さんが監督だった1年目、ブレーブスの時だったんです。

 上田監督は粋な人でしたね。選手を燃えさせたり、笑わせたりするのが得意な人でした。

 僕は初ホームランを川崎球場で打ったんですけど、その前に

「ホームランが出ていないけど気にするな、おまえは川崎球場でなら打てる気がするぞ!」

 って言われていたんですね。で、実際にホームランを打ったら

「やっぱり地元川崎で1号を打つってのはこいつは何か持っているぞ!」

 ってね。こういうことをみんなの前で言ってくれる。

 送りバントでミスをして「しっかりやれよ!」って怒られても、次の打席になると「デッドボールでも何でもいいから塁に出ろ! そしたらさっきのミスは帳消しだ!」って叫んでくれたり。

 僕にはピッタリの監督でした。

 そんな反面、2人きりでいる時には

「佐藤、ウチの選手はみんな地味だからな、おまえが『テレビでしゃべりすぎだ』って言う奴もいるんだけどな。おまえ、どんどんやっていいんだぞ! どんどんやれ!」

 なんて言ってくれることもあって。

 上田監督ってああ見えて、あたたかい人なんですよ。