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再開に向けて準備が進んでいるが、肝心の魚は…

山田和位店長:
(生き残ったのは)30ちょっとですね。もうちょっといるのかなぁ

魚は約3000匹が死に、残ったのは30匹あまり。

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山田和位店長:
一番はね、「えら病」になりやすい。ほらこの子、動きがおかしいでしょ。傷ついているというか、ちょっと色もおかしいでしょ、他の子と比べたら

ほかの魚よりも弱っていて、うまく泳げていない1匹の鯉。山田さんによると、大量の魚が死んだ水槽で腐敗した水に浸かったことで、エラから細菌が入ってしまったとのこと。

 

こうした影響で、生き残った魚たちも毎日数匹ずつ死んでいるという。

 

“魚を殺さない”をモットーに、釣れた魚は「持ち帰り不可」としてきた山田店長。死んでいった魚たちは「商品」とはみなされず、今回、保険は下りていない。

山田和位店長:
従業員とも言いましたし、やっぱり家族でもあり、戦友でもあるから。とにかく犯人にはここに来て、じわじわと死んでいく彼らのことを思いながら謝ってもらいたいですよね。僕じゃないんですよ、謝るのは僕じゃなくて鯉なんで

苦しい中でも前を向いて進む山田店長を励ましているのは、常連客だけではない。

山田和位店長:
こうやってご支援があったのが、これが現金書留がこうやって3枚と、今日店に直接来ていただいた(支援金)

 

店に届いた現金書留は、11日の午前中だけで3通。送り主は、岩手・長野・神戸。

山田和位店長:
南は沖縄の方からも書留でいただきました

被害が報道されたことで、支援金や激励の手紙などがこれまでに50通ほど届いているという。

山田和位店長:
店を再開するのがお礼と感謝の気持ちだなと思って。やっぱり店しかない!やるしかないな!って

「つりぼり本舗」では新しい魚を仕入れて、9月中の営業再開を目指している。

 

山田店長のもとには50通を超える手紙が届いているが、読むと泣いてしまうのでまだ読めていないという。

 

また山田店長は、全国から寄せられる支援金や手紙に「大変ありがたいです」と感謝しているが、余りの反響の大きさに戸惑いもあり、「静かに見守ってもらえれば…」とも話していた。

今はまず、自力で9月中に営業再開できるよう準備を進めて、それでもうまくいかなかった場合は、落ち着いたタイミングでクラウドファンディングなどを立ち上げることも考えていきたいと話していた。

(東海テレビ)