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兄弟が多くて困った意外なこと

大我 不便だと感じたことは特にないですけど、子どもの頃は、上のお兄ちゃんを羨ましく思う気持ちはありましたね。例えば、部屋なんかは、1人1部屋もらえるわけもないので、下の兄弟(四男・大我、五男・日向、六男・一心、七男・不動)は4人部屋でした。2段ベッドが2つある部屋で過ごしていました。

 でも、上の兄弟は受験勉強とかもあるので、1人1部屋もらっていて。それが羨ましかったですね。上の兄弟が家を出て行くとその分繰り上がるので、思春期の頃には1人部屋をもらえたのが嬉しかったです。

 それにトイレや洗面所がすごく混むのも大変でした。朝は洗面所の前の取り合いをしたり。歯ブラシが12本もあるので、どれが誰のものかわからなくなったりして。そういう大変さはありましたね。細かいところで言うと、学校で配られる家族調書の枠が足りないとか(笑)。さすがに10人兄弟は想定されていないんでしょうね。

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不動 僕も不便だと感じたことはないですが、何人兄弟って聞かれた時に少し困りますね。10人っていうとびっくりされますし、質問もたくさん受けるので。

 あとは、同世代と遊びのジェネレーションギャップがありました。上の兄弟の影響で、ゲームボーイアドバンスをいつまでもやってたので、同級生と話が合わなかったり。みんなDSやってるのに、僕だけファミコンとか(笑)。 

日向 でも、ゲーム好きのお兄ちゃんからゲームもらえるし、漫画好きのお兄ちゃんから漫画もらえるので、それは良かったよね。兄弟が多い分、物自体は多いんですよ。それこそポケモンカードを集めるのは、他の家と比べて早かったような(笑)。

左から六男・一心さん、七男・不動さん、五男・日向さん

大家族のお小遣い事情

ーー小さい頃はお小遣い制だったんですか。

日向 いや、特に決まった額をもらえるわけではなくて、お手伝いをやったらいくら、みたいな感じでしたね。おつかいを頼まれた時に、「お釣りでおかし買っていいよ」とか、「掃除してくれたから100円あげるね」とか。

大我 欲しいものがある時は、基本的には誕生日かクリスマスに買ってもらっていました。

 兄弟が多い分、親に遠慮することもあったんですけど、実際に頼んでみるとやってくれたりするんですよね。一度、周りの友達が持っていた景品が羨ましくて、それ欲しさに通信教育をやりたいと、勇気を出して頼んだことがあったんです。そしたら「いいよ。やってみたら」って二つ返事で。結局、全然続かなくてやめたんですけど、その時に「要望に応えてくれた」って、なんか嬉しかったのを覚えていますね。