熊本県民テレビ(日本テレビ系列)が、20年以上にわたって密着取材を続けている7男3女の大家族「岸家」。
20代になった岸家の子どもたちが発信する「大家族あるある」がSNSで反響を呼んでいる。TikTokのフォロワー数が16万人を超えるアカウント「岸野郎(10人兄弟)」のメンバーである四男・大我さん(26)、五男・日向さん(24)、七男・不動さん(20)に、大家族ならではのエピソードや兄や姉を見ながら過ごした思春期までの葛藤などについて話を聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)
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兄弟が多くて良かったこと
ーー熊本県宇土市にお住まいの「岸家」は7男3女の10人兄弟ですが、兄弟が多いことで良かったことは何でしょうか。
大我 小さい頃は、兄弟が多くて良かったと意識することはなかったですが、成人してからは、頼れる大人がたくさんいることが有難いなって感じました。進路や就活で悩んだ時に、他の兄弟にすぐに相談できるので。
日向 10人も兄弟がいると、みんないろんな経験をしているんです。知見を共有できるのは良いところですね。
あとは家に帰ったら誰かしらいるので、寂しい思いをしなかったのも、大家族ならではの特権ですね。一人になることがほとんどなくて。逆に、一人の時間が欲しいなと思うこともありましたけど。
不動 末っ子である僕の場合は、生まれた時には最年長の兄・英智が17歳だったんです。上の兄や姉たちが進学や就職で家を出るまでは一緒に住んでいましたが、小さかったのであまり覚えていないですね。
でも、誕生日や成人などの節目の時は、集まってお祝いをしてくれるので、大家族で良かったなと思います。両親の孫も16人いるので、みんなで集まるとすごい人数ですよ。
ーー逆に大家族で少し不便だったことってあるのでしょうか。