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父親から小声で「パパって言うんじゃない」と…35歳で突然ヤマンバギャルになった女性が語る、周囲の“強烈な反応”

父親から小声で「パパって言うんじゃない」と…35歳で突然ヤマンバギャルになった女性が語る、周囲の“強烈な反応”

「ヤマンバギャル」うぬさんインタビュー#2

note

社内や取引先の意外な反応

うぬ いや、この髪色にしたのはここ1~2年の話です。それまでは黒髪でした。私が勤務しているのはデザイン部で、お客さんと会うこともほとんどないんですが、社内の雰囲気が結構厳しかったんですよね。髪色を毛先だけ少し染めた時や、太ももを出したような服装で出社した時には、呼び出されて注意されたこともあって。それから大人しくしていたんですけど、最近は会社の中の考えも変わってきたみたいで。

 お客さんと直接会わない時は、「俺たちは賛成するよ」って上司が言ってくれて。有り難いですね。その言葉に甘えて、最近は自分の好きな髪色で出社するようにしています。

すっぴんのうぬさん

――社内の上司や同僚の方々は、うぬさんが週末に「ヤマンバメイク」をしていることを知っているのでしょうか。

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うぬ 何人かには「こういう派手なメイクが好きなんです」と話していましたけど、実際に見せたことはなかったですね。でも、一昨年テレビで取材された時には、社内中で話題になりました。「あれ、君だよね?」って。取引先の方も見ていたようで、同僚に連絡があったりとか。

 でも、否定的な声はほとんどなかったですね。一躍社内の有名人みたいになって、びっくりしましたけど、知ってもらえてよかったです。

今のかわいさは、今しか表現できない

――ちなみに「ヤマンバメイク」を続ける中で、大変なことってありますか。

うぬ 白いカラコンをつけると視界が狭くなるとか、ファンデーションを厚塗りするので汗のヨレがすごいとかですかね。付け爪をつけると、食事の時やレジでお釣りをもらう時は苦労します。

「ヤマンバメイク」をしているうぬさん

 一番大変なのは、「将来困るよ」と心配されることですかね。今が最高にかわいいと思って、やりたいメイクをやっているのに、なんで将来を考えなければいけないんだっていう。結局どれだけ努力や我慢を重ねて若さを保とうと思っても、絶対に老いには勝てないし、やりたいことを我慢するよりはやった方がいいと思っています。

 今のかわいさは、今しか表現できないと思うんですよね。いくつになっても周りの声にとらわれずに、自分の「かわいい」を表現したいです。

――現在、「ガングロギャル」や「ヤマンバギャル」など派手なギャルが減っていますが、なぜだと思いますか。