社内や取引先の意外な反応
うぬ いや、この髪色にしたのはここ1~2年の話です。それまでは黒髪でした。私が勤務しているのはデザイン部で、お客さんと会うこともほとんどないんですが、社内の雰囲気が結構厳しかったんですよね。髪色を毛先だけ少し染めた時や、太ももを出したような服装で出社した時には、呼び出されて注意されたこともあって。それから大人しくしていたんですけど、最近は会社の中の考えも変わってきたみたいで。
お客さんと直接会わない時は、「俺たちは賛成するよ」って上司が言ってくれて。有り難いですね。その言葉に甘えて、最近は自分の好きな髪色で出社するようにしています。
――社内の上司や同僚の方々は、うぬさんが週末に「ヤマンバメイク」をしていることを知っているのでしょうか。
うぬ 何人かには「こういう派手なメイクが好きなんです」と話していましたけど、実際に見せたことはなかったですね。でも、一昨年テレビで取材された時には、社内中で話題になりました。「あれ、君だよね?」って。取引先の方も見ていたようで、同僚に連絡があったりとか。
でも、否定的な声はほとんどなかったですね。一躍社内の有名人みたいになって、びっくりしましたけど、知ってもらえてよかったです。
今のかわいさは、今しか表現できない
――ちなみに「ヤマンバメイク」を続ける中で、大変なことってありますか。
うぬ 白いカラコンをつけると視界が狭くなるとか、ファンデーションを厚塗りするので汗のヨレがすごいとかですかね。付け爪をつけると、食事の時やレジでお釣りをもらう時は苦労します。
一番大変なのは、「将来困るよ」と心配されることですかね。今が最高にかわいいと思って、やりたいメイクをやっているのに、なんで将来を考えなければいけないんだっていう。結局どれだけ努力や我慢を重ねて若さを保とうと思っても、絶対に老いには勝てないし、やりたいことを我慢するよりはやった方がいいと思っています。
今のかわいさは、今しか表現できないと思うんですよね。いくつになっても周りの声にとらわれずに、自分の「かわいい」を表現したいです。
――現在、「ガングロギャル」や「ヤマンバギャル」など派手なギャルが減っていますが、なぜだと思いますか。