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現場にいた人は、当時の様子を…

花火大会に参加した人:
柵をするところでも途中がちゃんとなってないので、全然。最初に並んだ人が後から並んだ人より待たされるようなそういう状況。芝生のところに人が流れていく感じ。まともに並んでる人が損するような

 

さらに、3年前よりも警備員の数は増えていたというが、入場制限のアナウンスなどは駅に向かう見物客に届いていなかった。 

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花火大会に参加した人:
警備体制はできてなかった。「どれくらい時間かかる」とか、「もう少しお待ちください」とか、階段では色々されていたけど、遠く離れたところはなくて、私たちはどれくらいかかるか分からなかった、ただ待ちぼうけ

 

花火大会実行委員会は今回の件について、「警備体制に問題はなかったと考えているが、実行委員会で当時の状況を確認、検証する」としている。

 

2001年、兵庫県明石市では花火大会の後、歩道橋が異常な混雑となり、転倒事故が起きて11人が死亡、247人が重軽傷を負った。

 

安全に花火大会を楽しむための3つのポイントとは…

今回の花火大会ではけが人はいなかったが、同様の混雑は、今後も起こる恐れがある。
専門家に話を聞いた。

防災研究の第一人者・神戸大学の室崎名誉教授は、「花火大会は群衆による危険があると意識して行ってほしい」と話している。1平方メートル当たり5人以上が集まると、群集心理でイライラや不安が伝播(でんぱ)するそうだ。

室崎教授は、花火大会を安全に楽しむために、以下の3点が大切だとしている。
・群衆に近づかない
・急いで帰らない 心の余裕を
・誘導には素直に従う

 

3年ぶりの花火大会が各地で開催されている。
混雑によって命を落とす可能性があることを、私たち1人1人が、改めて意識しておく必要がある。

 

(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月15日放送)