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「命を守ってるんだ!止まれ!」3年ぶり京都・亀岡市の花火大会で駅が大混雑…飛び交う怒号“身の危険”感じた人も【京都発】

source : 提携メディア

genre : ライフ, 社会

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8月11日に京都府亀岡市で行われた保津川市民花火大会。
3年ぶりの開催となり、多くの人でにぎわったが、終了後、最寄り駅のJR亀岡駅北口の階段付近に多くの人が集まった。

「絶対に押さないでください!」
「子供さんたくさんいらっしゃるんで絶対に押さないでください!!」

 

当日、JR亀岡駅で撮影された映像には、花火を見終わって電車に乗ろうとする人たちで大混雑する様子が。
花火大会を見に行ったという人に話を聞くと…

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花火大会に行った人:
1回前に進むっていっても、2歩進んだらそれでもう終わりみたいな、2歩ないし3歩くらいですかね。それで進んでまたずっと待ってる、っていうのがずっと1時間以上続いてまして

 

JR亀岡駅の階段付近にいた人は…

花火大会に行った人:
もうすごい人で、並んでたらどんどんどんどん後ろの方から押されてきて。ちょっとこれは危ないな、もしかしたら将棋倒しとかになるんじゃないかなって

 

身の危険を感じるほどだったという階段前には、声を荒げて誘導するボランティアの姿があったという。

誘導していたボランティア:
止まれ!止まれ!命を守ってんだ!止まれ!はい次の3列、ゆっくりだぞ。ゆっくり行け!

 

このボランティアは、少しきつく言いすぎてしまったと反省しているということだが、現場にいた人は、当時を振り返りこう話す。

花火大会に行った人:
優しい言葉で言ったら逆効果になる感じ。その時は自分はそう思ったので、強い口調で言ってもらった方が、危機感はそこにいた人に伝わると思う

 

整列のための柵が壊されていた

一体なぜ、このような状況になったのだろうか。

JR亀岡駅の北には、改札につながる階段が2つある。
実行委員会によると、混乱を避けるために、当日はうち1つの階段へ見物客を誘導していた。

 

また、ロータリー付近には整列のための柵を設置していたが、先を急ぐ人によって壊されていたという。

そんな中、線路に人が立ち入ったことによりダイヤが乱れ、午後7時57分から駅構内への入場制限が始まった。
結果、花火大会帰りの見物客で、駅の入り口が大混雑となってしまったのだ。