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 だから誰かに何かを言われても「この人はこう考えているんだな」と感じるくらいで、それが大多数の意見だとは思っていない。自分の主観には影響しないし、自己肯定感が揺らぐこともないんですよ。

 他人の主観に左右されていたら、人生もったいないじゃないですか。SNSのコメントに傷つきやすい方々には、「あなたはあなたのままでいればいいんだよ」って伝えたいですね。

©杉山秀樹/文藝春秋

 ただ……そんな自分も、YouTubeのコメントには悔しくなったことがあります。

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「自撮りと顔が全然違う」と叩かれた経験

――YouTubeのコメント?

ぎんしゃむ 高校時代にYouTubeブームが来ていたこともあって、イベントで誘ってくれた人たちとYouTubeチャンネルを作ったんです。そこで動画をアップしたら、コメント欄で「自撮りと顔が全然違う」ってめちゃくちゃ叩かれて。

 最初はそのコメントも「その人の主観だ」と捉えて無視するようにしていたんですけど、だんだん「もしかして自分は、動画だと可愛くないのでは?」と気になり始めて……。そこから「動いている姿も可愛くなりたい」と考えて、もう少し自分のことを客観視してみるようにしたんです。

©杉山秀樹/文藝春秋

 動画の場合、自撮りと違って角度によって写り方が変わるから、カメラ写りのいいメイクを研究したり、照明にこだわったり……。あとは髪型やファッションも研究して、変えていきましたね。

 それまでのように「自分は可愛い!」という主観は持ちつつ、「客観的に見ても可愛い姿」を作り出せるよう、努力するようになりました。(2回目に続く

撮影=杉山秀樹/文藝春秋

ぎんしゃむ

2001年12月7日生まれ。大阪府出身。SNS総フォロワー数70万人超の人気インフルエンサー。中学生からメイクを始め、SNSにアップしたメイク姿の自撮り写真が「可愛すぎる男子高校生」と国内外で大きな注目を集めた。YouTuberグループ「ヘンジンマジメ」の活動を経て、2020年にぷうたんとのジェンダーレスアイドルユニット「MM(メイメイ)」としてデビュー。YouTubeでの発信や舞台への挑戦など、マルチな才能を発揮している。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。