現在進行中のウクライナにおける戦争にて、柴犬が存在感を示しつつある。
この記事を執筆する間にも、Twitterでは次々に“柴犬化”するアカウントが現れた。ついにはウクライナのオレクシー・レズニコウ国防大臣のTwitterアイコンも柴犬化している。
一体何が起こっているのか。
ネットで影響力の強い動物といえばネコだが、この10年ほどで柴犬もネコに迫る「特別な地位にある動物」のポジションを確保しつつある。
日本だけでなく、海外でも同様の傾向が見られる。日本原産の柴犬は海外ではメジャーな犬種とは言いがたいが、それでもネット上で特別な地位を占めている。単に人気があるというだけではない。ネット上で模倣され伝達されていくことで影響力を得る情報、ミームとして柴犬は大きな存在感を示している。
インターネット・ミームとして広がった柴犬「Doge」をモチーフにした暗号通貨、Dogecoinは、ミームに敏感なテスラ・モーター創業者のイーロン・マスクが大量に保有、推奨したことで注目を集めた。また、Dogeの発端となった飼い犬の写真をアップロードした日本人女性は、後に写真をNFTオークションに出品し、当時のレートで約4億7000万円で落札されるなど、ネット空間を超えた柴犬の影響力の強さを窺い知ることができる。
ウクライナ国防省が「柴犬兵士」に感謝を表明
8月28日、ウクライナ国防省のTwitterアカウントが、アメリカが供与した高機動ロケット砲システムHIMARSの射撃写真に柴犬の低クオリティなコラージュ(雑コラ)を合成した画像を投稿し、ウクライナを支援するパートナーに対して謝意を表明した。
We usually express gratitude to our international partners for the security assistance. But today we want to give a shout-out to a unique entity - North Atlantic Fellas Organization #NAFO.
— Defense of Ukraine (@DefenceU) August 28, 2022
Thanks for your fierce fight against kremlin’s propaganda &trolls.
We salute you, fellas! pic.twitter.com/AfDnXf7pfc