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西武・高橋光成は“真のエース”になれるか? 新人時代に一緒にプレーしたぼくが期待すること

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/09/13
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 みなさん、こんにちは! 埼玉西武ライオンズOBの米野智人です(ヤクルト→西武→日本ハム)。

 昨年からライオンズの本拠地ベルーナドームのライトスタンド後方にあるピンクのお店「BACKYARD BUTCHERS」を営業させていただいてます。いつもご来店くださっている皆さま、本当にありがとうございます。

 我らがライオンズも連日熱い試合を繰り広げていますが、現在パ・リーグは大混戦で最後まで気の抜けない戦いが続きます。

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 そんな大事な時期に僕が今、一番期待している選手、高橋光成。

 まずは2年連続の2桁勝利おめでとう!

 開幕から3戦は勝ちがつかなく、苦しかったと思うが、その後粘りの投球で10勝を挙げたのは本当に素晴らしい。今のライオンズに光成がいなかったらと思うと、本当にゾッとしますね。

 それくらいチームにとっては欠かせない投手に成長したんだなあと思いながら、2015年の1年間だけでしたがチームメイトとして一緒にプレーした1年目のこうな君を久しぶりに思い出しました。

高橋光成

入団時に感じた期待と不安

 今から8年ほど前、「新人の高橋光成です。よろしくお願いします!」とちょっと“上から目線”で挨拶されたのを覚えている。

 おー! 身長190cmもあるだけあり、間近で見るとテレビで見るよりデカイなー。

 前橋育英高校の2年生で甲子園で優勝した時から、存在はもちろん知っていた。今ほどではないが、入団してきた時から大きな体でプロでも十分にパワー負けしない体格だった。

 しかし、それほどまでに大きな身体なのに、威圧感みたいなものを全く感じさせない。穏やかでおっとりした雰囲気が全身から出ていて、顔はまだまだ子供っぽさが残っている。

 群馬県の緑豊かな自然環境で育ったためか、本当に人柄が表情に出ていた。ぼくも北海道の自然育ちなので、光成とは波長が合いそうだなと勝手に思っていた(笑)。

 同時に、こんなにおっとりしている性格で、厳しいプロ野球の世界で勝負していけるのかなと少し心配になった。

 でも、一人前になるには最低でも高卒新人は3年はかかるというのが球界の常識なので、まずはしっかり2軍で下積みを経験して、体力面、精神面を鍛え上げれば楽しみなピッチャーになると期待のほうが上回ったことを覚えている。

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