昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2022/09/19

投手王国・東北福祉大とライバルたち

 三浦投手が、舞う。7月16日には三軍戦で9回1失点の完投勝利。8月2日にファームで公式戦初勝利をあげると、9月13日には6回1失点で4勝目をマーク! 嬉しいな嬉しいな! 3周りくらい進化したのは、体だけじゃない、ピッチングもだ!

 それもそのはず、東北福祉大といえば、投手王国だ。私が野球好きになった原体験のひとつ阪神のSHEを築かれた橋本健太郎投手や、メジャーリーガー・斎藤隆投手、ハマの大魔神・佐々木主浩投手らを輩出。あの夏のあと、大学でどんな鍛錬を積んできたの……?! それなのに、同世代では椋木蓮投手、大竹風雅投手、八木彬投手が支配下で指名される中で唯一の育成指名。とてつもない悔しさもあってのご活躍なんだろう。もっと先を見ているからこそ今こうしてファームの階段を駆け上がっているのだろう。そう想像するだけで推し度の針は振り切れる。

©田尻耕太郎

おれは ゾーンに来た球を捉えたと思ったら いつのまにかアウトになっていた

 千賀滉大投手のお化けフォーク。杉山一樹投手の暴力的ストレート。少年漫画の特殊能力のごとき球種を持っているホークス投手陣。

 そんな中で、三浦投手をみていると私は『ジョジョの奇妙な冒険』のポルナレフの「あ…ありのまま 今 起こったことを話すぜ!」で始まるあの名ゼリフを思い出す。

 おれは ゾーンに来た球を捉えたと思ったら いつのまにかアウトになっていた。

 そんなバッターの苦悶が聞こえてきそうだ。

 あくまでも技術素人の意見だが、豪速球を投げ込むわけではない。変わった投球フォームをしているわけでもない。それなのに、慎重な配球で緩急をおりまぜて打者を翻弄。ゲームが動いた後こそ三者凡退に抑えて整理整頓。風を読み地に足がついたピッチング。サクサクとテンポよく打たせて取るピッチングは見ていて純粋に楽しい。守っている側としてもノッてきやすいんじゃないか。だから好守や援護を呼ぶのかな。これって相当なハートの強さと投球術がないとできないのではないか? チームにも大きなメリットをもたらすのでは?!と、まがりなりにも20年以上野球を愛でてきた歌手は興奮するのであった。

あなたが本気だから、ファンも貪欲になりました

 三浦投手がNPBにいるだけで嬉しい。それがドラフト直後いちファンである私の気持ちだった。だけど、ここまでの投球を見れば見るほど、もっと上を目指す三浦投手を応援しよう!と思った。まずは一日でも早く、支配下登録のニュースが来ますように。ホークス公式SNSの新着投稿通知をオンにして、私は待つ。

 そして自分の人生を重ねるのも恐縮だが、私も三浦投手からいただいた哲学を胸に、歌手として勝利に執着して挑んでいこうと腹をくくる。

 三浦瑞樹投手、あなたは私にとって永遠に特別な球児です。夢をありがとうございます。これからも。

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2022」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/57195 でHITボタンを押してください。

この記事の写真(3枚)

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー