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店の店主と揉めて…
就業規則を読むと、同条文には「他人に暴行、脅迫を加え、または迷惑をかけたとき」とある。
「X氏は取材熱心で毎晩のように取材先と会食を重ねているのですが、そこで店の店主と揉めてトラブルとなってしまったのです。後日、その店から日経本社にクレームが入って事態が露見。今回の処分となりました」(同前)
実は日経フィナンシャルの編集長が処分されるのはこれが初めてではない。
「2年前に初代編集長が後輩記者に悪質なセクハラをしたとして、就任後わずか半年で突然解任され、退社した。その後を託されたのがX氏でした。編集長が二代連続で処分され、社内では“異常事態”といわれています」(同前)
日経広報室の回答は
X氏の周辺を取材するとこんな声も聞こえてくる。
「Xさんは仕事面ではいわゆる“できる男”で経歴もピカピカなのですが、普段から部下に対して歯に衣着せずにものを言うタイプで緊張感が漂っている。その矛先が今回はお店の人に向いてしまったのでは。お酒はなんでもよく飲みますし、飲むととにかく長いんです」(日経社員C氏)
日経広報室に問い合わせると、こう回答した。
「ご質問の社員は、社内規定に基づき処分しました。事実関係は公表していません」
酒席での失態に、反省しきりだというⅩ氏。金融の未来は読めても、自身の未来は読めなかった……。