部下の女性に睡眠薬を飲ませて自宅に連れ込み、わいせつな行為をしたとして、警視庁は14日、医師の竹澤章一容疑者(42)をわいせつ略取と準強制わいせつの疑いで再逮捕した。竹澤容疑者の逮捕は3度目となる。

 竹澤容疑者はこの女性以外にも10人以上の女性にわいせつな行為をしている動画を持っていたという。竹澤容疑者は別の部下の女性に対しても同様に意識をもうろうとさせた上で性的な暴行を加えたとして準強制性交容疑で逮捕、起訴されている。

 なぜこのような卑劣な犯行が起きてしまったのか。竹澤容疑者の素顔を追った当時の記事を再公開する(初出:2022年7月11日。年齢、肩書きは当時のまま)。

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「竹澤さんが“統括医師”を名乗って権力を持ってから、襲われた女性スタッフは何人もいます。それを拒否すれば、『あいつはダメだ!』と職場のグループLINEに流され、居づらくなってすぐに辞めてしまう。逆に辞めなければ、ポジションを得て出世していく……“恐怖政治”に支配された、本当に地獄のような日々でした」(竹澤章一容疑者の元同僚男性・A氏)

 警視庁は6月30日、東京都江戸川区にある美容クリニック「東京ミッドクリニック」の院長、竹澤章一容疑者(42)を準強制性交とわいせつ目的略取の疑いで逮捕した。竹澤容疑者は4月、部下の20代の女性を都内の飲食店に誘い、睡眠薬入りの食事をとらせて意識をもうろうとさせた後、自宅に連れ込みわいせつな行為をした疑いが持たれている。

東京ミッドクリニック

 社会部記者が解説する。

「竹澤容疑者は4月3日に同じクリニックで働く女性に声をかけ、翌4日午後3時に中央区のレストランで、2人で食事をとり始めました。しかし食事中に女性は突然意識を失い、目を覚ましたのは5日未明。場所は竹澤容疑者が住む勝どきのタワマンでした。女性は下半身に違和感があったため、『性行為を強要されたのではないか』と疑いを持ち、友人と相談して月島署に行っています。竹澤容疑者と食事をした後に記憶を失ったと被害を訴える女性は、他にも複数いるようです」

竹澤容疑者

金髪、ムキムキ、真冬もアロハに短パンで「俺はイラン人のハーフ」

 竹澤容疑者は川崎医科大学を2004年に卒業し、各地の病院で形成外科や皮膚科に勤めた後、21年10月に独立。東京ミッドクリニックを開業した。院長という“最高権力者”が部下の女性に性行為を強要するのは言語道断だが、「竹澤容疑者の横暴は勤務医時代からひどかった。男性である私も襲われたことがある」と証言するのは、かつての同僚A氏だ。

「竹澤さんが、私が勤務していた大阪府内の美容整形外科病院で働き始めたのは2018年7月です。当時、私は病院の事務長でした。竹澤さんは、真冬も含めて年中アロハシャツに短パンで出社し、車はベンツとマセラティという外車好き。金髪でいつも後ろの髪を結んでいて、ジムで鍛え上げた筋肉はムキムキでした。真相は分かりませんが、『俺はイラン人とのハーフなんだ!』といって、ブルーのカラコンをよくつけていました。ヤクザとの関係もほのめかすなど印象は強烈でしたね」