ホテルのA氏の部屋で、4人で飲むことになったが、竹澤容疑者が自分の部屋に行った隙に、不安がる女性スタッフ2人を帰宅させたA氏。戻ってきた竹澤容疑者に「遅かったので帰らせました」と言うと、「そうか」と一言返答があった直後、ベッドに押し倒されてしまう。
「本当に突然でした。貪るようにキスをしてきて、股間を服の上から強く触って……。必死に抵抗して、『先生、やめてください!』と大声で叫ぶと、びっくりしたのか何も言わずに部屋を出ていき、難を逃れました。室内のドアを注視したまま、一睡もできず朝まで過ごし、新幹線の始発で帰ったのを覚えています。
2人になる前から鼻息が荒く、竹澤さんがムラムラしているのはわかっていました。私自身180cm以上身長もあって体格も良い方ですが、竹澤さんも同僚に見せびらかすほど筋骨隆々で、腕も太い。あの時は『本当に犯される』と恐怖しかありませんでした。その2週間後にも大阪のバーで、同行していた女性スタッフが酔って眠ってしまった隙に、竹澤容疑者にキスをされ股間を弄ばれました」
上半身裸にしたことは認めたが賠償金は支払っていない
A氏は、職場を去った後の2019年8月、これらのセクハラなどで精神的苦痛を受けたとして竹澤容疑者を提訴。竹澤容疑者は、カラオケ店内で衆人環視のもとA氏を上半身裸にさせたことなどの事実は認めたものの、二人きりになった時にキスをしたり股間を触ったりしたことについては「身に覚えが全くない」と当初から完全に否定していたという。そして、判決ではA氏の主張は無事認められたが、今に至るまで賠償金は支払われていない。
「もちろん私が竹澤さんに恋愛感情を抱いたことはありませんし、竹澤さんもそのつもりではなく、酔っ払った際の性欲の捌け口だったのでしょう。逮捕され、ようやく竹澤さんの犯行が明るみに出ました。今後、同じような被害者が生まれないことを祈っています」
医師という立場を利用した非道な犯行。冒頭の準強制性交などの調べに対し、竹澤容疑者は「弁護士に話してから話します」と供述しているという。