Q 「子供より仕事が優先か?」とわめく夫に何と言えば?
小さい子供を持つ専業主婦です。フルタイムで働いていた過去があり、どうしても何か仕事をしたくて、ライターを始めました。在宅なので、家にいる時間、平日の子供がいない時間か寝た時間、あるいは土日の隙間時間に執筆をしています。休日に仕事をしていたら、主な稼ぎ手である夫に、「子供より仕事が優先か?」とわめかれました。家庭第一に頑張ってきた人間ですが、この叱責になんと返事をしたらよかったのでしょうか。俺が稼いでいるのに、俺の稼いだ金で、が夫の口癖です。(40代・女性・主婦)
A 細かいことにごちゃごちゃ言わんとほっとけや
わめく夫に何と言うか。
「誰のお陰で稼ぎに出かけられると思ってんねん。あんたが思ってるより私ら母子は理解と協力し合っとんねん。細かいことにごちゃごちゃ言わんとどっしり構えてほっとけや」
ていうのはどうでしょう。
私の実家は自営業で周りの大人は常に忙しく働いていました。家庭と仕事の区別はなく、常に仕事が優先されていたので、それが当たり前として育ちました。夫婦も育児も教育も仕事の中に溶け込んでいた気がします。休日というはっきりした区切りも無かったし、仕事場で遊んで叱られたり、キッチンのコンロで染料を沸かしていたり、家庭は仕事の延長にありました。
多分あなたの夫のように、外で稼いでいる俺が帰宅したら完全に整った家庭が待っているはずだ、という人の家とはかけ離れている生活をしていたと思います。子供にとって休日に母親が働いているということの不利益の具合は個々に違うと思うので、子供をよく観察して感じ取り、対処していけば良いと思います。子供が出すサインを読み取ってその都度向き合っていればいいんじゃないでしょうか。「育児のために何かを諦めた」というような母親より、活き活きと好きなことをしている母親の方が子供や家庭にとって健全な面もあると思いますし、何かに打ち込んで社会と広く関わろうとする親の姿に学ぶこともあると思います。
「思った商品と違う」と言っているよう
俺が稼いで妻と子供を食わせている、という人はお金の流れだけを見るとそれも一理あるように見えますが、果たしてその理屈で行くと妻や子供や家庭を購入したと言っているのと変わらないのではないでしょうか。自分が稼いだ自分のお金なのに、自分の思い通りに使われていない、思った商品と違うと言っているように私には感じられます。
私の周りを見渡すと「俺が稼いで家族を養っている」という立場にありながら仕事に自信を持って気持ちに余裕がある人は、妻や子供にも細かく干渉しないでやりたいようにやらせているという人が多いように思います。そのうえで何か困ったことがあったら互いに助け合おうという絆を積み上げていく、それが家庭という大きな船の安心感なのではないでしょうか。
この夫がわめいているのは妻が子供をないがしろにして仕事をしているということよりも、自分が思うように構ってもらえないということかもしれませんね。仕事を始めて新しい扉を開こうとしている妻の姿を見て寂しさを感じているのかもしれません。だからわめく夫には優しく接して感謝の言葉を常に語りかけましょう。という気持ちには私ならなれないなぁ。しかしその不条理さものらりくらりとかわす知恵も家庭存続の大切さなのかもしれませんね。
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