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プレゼント上手になるためにやってはいけないこと

ほしよりこさんに聞いてみた。

2018/01/09
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Q どうすればプレゼント上手になれますか?

 なにげないプレゼント(相手に負担にならない安いもの)をさらっとわたせる人に憧れているのですが、わたしはぜんぜんできません。いつもお店で迷ったあげく、ありきたりで無難な銘菓などを買ってしまって、「ベタだけど」と言い訳しながらわたしています。どうすればプレゼント上手になれるでしょうか。(30代・女性・編集)

A 渡す側が「喜び」を期待しないことです

 プレゼントが上手な人っていますよね。でも大まかに言ってプレゼントって、なかなかぎこちないものだと思います。私もプレゼントはいつも悩んだあげくあまり気の利いたことはできません。相手が何を喜ぶかは相手との関係性や渡すタイミングで変わるし、自分が好きな物を相手も喜ぶとは限りません。相手に何が欲しいかを聞くのが手っ取り早いですが、それだと何か贈る側が寂しい気分になるのはなぜでしょう。それは渡す側がもらう側の「喜び」を期待するからだと思います。ときにプレゼントはもらう側より渡す側の満足度が高い気がします。

 せめて負担にならないものというのであれば、相手の都合をちょっと考えてみるのはいかがでしょう。危険なのはサプライズで、これから飛行機に乗ってどこかへ帰るという人にかさばる手荷物や、検査場で没収される可能性のある液体を渡してしまうなど。一人暮らしの人にいきなり大きな鮮魚とか、鍋セットを贈ったりすると困るし、旅行が多い人に手入れの必要な植物や賞味期限が短い生鮮品などは迷惑になることもあります。相手の都合を聞いてから贈るとか、ちょっとした気遣いをすると助かると思います。

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 それから渡す側としての大事なことは、あげたもののことはさっさと忘れることです。相手がそれを喜んでいるかなとか、大事にしているかどうかとか考えないで、まず嬉しそうに受け取ってくれた、というそのことを喜ぶことが大切で、それがその後使われているかとか、お礼を期待しないようにすれば、もらう側の気持ちの負担をうんと減らせると思います。これ案外大切です。

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