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「2ちゃんねるに『アナウンス力がない』と書かれて落ち込んだ」元テレ朝・竹内由恵(36)が明かす局アナ時代の“知られざる苦悩”

竹内由恵さんインタビュー #1

2022/09/25
note

竹内 番組出演者の方々と同じ立場ではない。だからといって、番組制作陣と同じ立ち位置かというと、そういうわけでもないんです。アナウンサーは、ある意味で孤立した存在なのかもしれません。

 それに、テレビに出ているからタレント的な見られ方をされますけど、実際にはひとりの会社員なんです。それもアナウンサーならではの特殊な環境だと思います。

 会社員としての立場を守らなければいけないので、入社後の研修では「サインを作るのは禁止」と言われていました。会社員だけど、周りには会社員だと思われていない。よく考えると、不思議な職業ですよね。

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アナウンサーの仕事内容を知らなかった慶応義塾大学時代

――そもそも、竹内さんがアナウンサーになったきっかけは?

竹内 「ミス慶應コンテスト」に出場したとき、コンテストを主催した広告学研究会の人たちから「アナウンサーを目指さないの?」と言われたことがきっかけです。私はそれまで、アナウンサーという仕事がどういうものかわかっていなかったんです。テレビを見ない家庭で育ったので。

 でもその言葉をきっかけに興味を持ち始めて、大学3年生の夏にアナウンサーの無料セミナーに申し込みました。最初は軽い気持ちで受けたんですけど、セミナーでアナウンサーの仕事内容を知っていくうちに「夢があって楽しそう!」と思うようになって。次第に「せっかくなら挑戦してみようかな?」と考えるようになったんです。

 それからアナウンサースクールに入って、本格的にアナウンサーを目指すようになりました。

 

――テレビ朝日を選んだ理由は?

竹内 アナウンサーになるために、各局の試験を受けていたんです。そのなかでテレビ朝日とご縁があって、一番早く内定をいただけたので、入社を決めました。

――バラエティと報道、どちらをやりたいという希望はあったのですか。

竹内 最初は特になかったですね。まずはアナウンサーとして、しっかりと言葉を伝えられるようになりたいと思っていたので。入社後は与えられた仕事を“目標”と捉えて、とにかく目の前のことに一生懸命取り組むようにしていました。

 最初はスポーツ番組やバラエティ番組を担当することが多かったのですが、2015年3月から『スーパーJチャンネル』で本格的に報道番組のキャスターを任されるようになって。2018年からは『報道ステーション』を担当させていただくようになりました。(2回目に続く

撮影=釜谷洋史/文藝春秋

INFORMATION

『竹内由恵のT-Times』
毎週木曜日 お昼12時に、ニッポン放送Podcast Stationから配信中。

詳細は番組ホームページをご確認ください。
https://www.1242.com/tytimes/

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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