「国税の調査後、ギャラ飲みアプリで稼ぎまくってた女の子は減りましたね。続けていても、税金を納める分手取りが減って、やむなくパパ活と両立する子が増えました。男性の利用者としても、そもそも女の子の質が下がったり、暴露系YouTuberが増えたりで、立場のある人が使いづらい状況になりました。なかには香川照之氏の“暴行”ニュースで『店で飲みたくない』と敬遠し始めた金持ちもいます」(港区の飲食店関係者)
クオリティが低下した「ギャラ飲み」
男性が一定額のお金を払い、指定した店に派遣されてくる女性と飲食を共にする「ギャラ飲み」。コロナ禍でキャバクラやラウンジといった夜の社交場を失った高収入男性たちが、自粛下でもできる遊びとして一時、急速に人気が高まった。
「港区を中心に大流行したギャラ飲みは『男も女も金持ちが集まる』ことで有名になったんですが、そのせいで今は男女とも有象無象の人だらけになった印象です。国税の調査が入ったことで稼ぎにならないと敬遠する女の子もいますし、飲みの場で窃盗事件も頻発していると聞きます。以前のように港区女子の華やかなお小遣い稼ぎというイメージは崩壊して、クオリティは確実に下がってしまいましたね」(港区の飲食業界関係者)
「パト」運営会社の調査で相次いで発覚した“税金の申告漏れ”
「港区女子」と「ギャラ飲み」のアツい化学反応は今や見る影もない。衰退のきっかけは今年2月のこと。ギャラ飲みを仲介する最大手アプリ「パト」の運営会社を東京国税局が調査し、「キャスト」と呼ばれる女性登録者の間で税金の申告漏れが相次いでいることが明るみに出た。
なかには1千万円を超える税金の支払いを迫られた大物“ギャラ飲み女子”の存在も報じられたが、調査から半年がたった今、ギャラ飲み女子たちはどうなっているのか。パトの現役女性キャストが話す。
「コロナ禍で始めたんですが、そのうち国税から電話もかかってきたので急いで税理士を探しました。実際そこまで稼いだわけでもないですし、うまく経費処理をしてもらったので、罰金込みで数十万円の納税で済みましたが……」
お手軽なお小遣い稼ぎという旨味はもはやないという。