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警視庁が注目しているフェイスブックの記述
一方で、フェイスブックでは、たびたび“金儲け”への執着を覗かせた。〈私の好きなことは、「お金を稼ぐこと」〉〈私にとって、お金を稼ぐことは、「泣けてくるくらい非常に大事なこと」〉などと投稿。医師業の傍ら、投資セミナーにも関与していたと見られる。経営する医療法人の売上高は年2億数千万円で推移していた。
「札幌市の50代女性とも投資セミナーで出会ったといいます」(同前)
コロナ禍に入った20年以降、増えてきたのが、ワクチンに関する投稿。〈人間が作り出すもので安心して、大切に身体にいれるべきだ、などと、私が勧められるものなど、ない〉などと否定的な言及が目立つ。
中でも、警視庁が注目している記述がある。
〈実際には接種をしなくても証明書だけを交付しているひとがいるのは、容易に想像できます〉
この投稿には、〈証明書、買います〉などとするコメントが相次いだ。
「警視庁は、船木がインターネットを通じて接種証明書の密売にも応じていたとみて、更なる捜査を続けています」(同前)
医は仁術なり、というが、船木が駆使したのは詐術だった。