109kgの大橋ミチ子と、同じく109kgの多田えりの2人で活動する重量級アイドルユニット「びっくえんじぇる」。
2人はこの夏、多くのアイドルが憧れる祭典「TOKYO IDOL FESTIVAL」のステージに登場した。他の出場アイドルの2倍を超えるサイズの2人が登場すると、会場は大盛りあがりだった。
しかし「びっくえんじぇる」がアイドルの祭典にたどり着くまでには、体型に悩んで摂食障害に苦しんだ日々や、そもそもアイドルと認めてもらえず「デブ! ブス!」と暴言を浴びることもあったという。(全2回の2回目。#1を読む)
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――「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」はアイドルにとって夢の舞台だと思うのですが、出演が決まった時はいかがでしたか?
ミチ子 TIFに出場するための選抜ライブに出ていたんですが、投票結果が発表された瞬間にえりぴよに抱きついて号泣しました。「びっくえんじぇる」で活動する前から2人ともTIFに出たくて、私にとっては8年越しの夢。「アイドルとして認められた」とやっと思えました。
えりぴよ 嬉しくて変な声出ちゃったよね。
「『自分に厳しいデブ』になる必要があるんです」
――実際にTIFのステージに立った時の手応えはどうでしたか。
ミチ子 振り付けを一緒に踊ってくださる方が結構いてびっくりしました。ステージの後にエゴサしたら「おデブアイドルすごいじゃん、ちゃんと動いて踊って可愛いじゃん」っていうのを見つけて、また号泣(笑)。
――2018年のデビューから4年、デビュー時は5人だったメンバーも、3人が卒業して2人になっています。そもそもアイドルは大変な仕事だと思うのですが、「びっくえんじぇる」特有の大変さもあるんですか?
えりぴよ たしかにアイドルは競争が厳しいので頑張らないといけないことも多いんですけど、私たち2人がおデブなのって、そもそも自分に甘いからなんですよね(笑)。でも私たちは事務所にも入ってないし、ライブのスケジュール管理やYouTube動画作成、また、衣装や曲などすべて自分たちでプロデュースしているので、結構「自分に厳しいデブ」になる必要があるんです。自分に厳しくするのに2人とも慣れてないから、それが一番大変ですね。