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カワウソが怯えているように見える

「ただ、SNSの写真からはカワウソが怯えているように見えるなど、かねてから『まともに飼育できていないのではないか』とする噂が絶えませんでした。そうした中、炎上したのが問題の動画です。A子はSNS上で“流出犯”を決めつけ、虐待ではないと釈明したものの、今回の送検となりました」(同前)

 その背景には、カワウソを巡る国際的な問題もある。そもそも人類が長い年月をかけて手懐けてきた犬や猫などの愛玩動物と違い、カワウソは野生動物。アゴの力は大型犬並みで、知能は高いものの気性は荒く、飼育の難易度は高い。飼育目的の輸入も19年から禁じられている。

絶滅危惧種のコツメカワウソ ©iStock(虐待されたカワウソではありません)

 捜査関係者が指摘する。

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「国際的な動物保護団体がコツメカワウソの東南アジアからの密輸に厳しい目を向けており、主要輸出先の日本は批判の対象になってきた。密輸業者だけでなく、飼い主の取り締まりも強化することで、国内での密輸や密飼育に警鐘を鳴らせるほか、国外へのアピールもできる。今後こうした流れは加速していきそうです」

 虐待されていたカワウソは一時的に施設に保護されているが、最終的な行き先は決まっていないという。