2021年に発売45周年を迎えた「ハッピーターン」。昨今はドリンクやチキン、焼きそばなどとの奇をてらったコラボレーションが話題だ。その意外すぎるコラボは、SNSを中心に消費者をザワつかせることもある。
異業種とのタッグを始めたきっかけや、数あるフレーバーの商品を作る苦悩、面白さについて、ハッピーターンの製造・販売元である亀田製菓株式会社の「ハッピーターン」ブランド担当・林克昭氏に話を聞いた。(全2回の2回目/1回目から続く)
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ローソンや不二家などと“異色のコラボ商品”を発売した背景
――昨今はローソンや不二家などとのコラボレーションを行っており、消費者も驚きを隠せない様子です。
林克昭さん(以下、林) ローソン様や不二家様とのコラボは、「ハッピーターンを一緒に盛り上げたい!」と応援いただき、ローソン様からのお誘いで企画が実現したのです。以前からハッピーターンを盛り上げる企画についてはいろいろと考えてきましたが、ローソン様からお声がけいただけたことで、2022年5月に「からあげクン」「Lチキ」「ホームパイ」などのコラボ商品を発売することができました(※)。
さまざまなラインナップを作ったので、ローソン様の各売り場をハッピーターンがジャックして、楽しんでいただければと思っておりました。
※現在は製造を終了しています。
――商品の開発には、相当な試行錯誤をしたのでは?
林 ハッピーターンの「甘じょっぱい」テイストを崩さず、かつ面白みがあり、商品としての美味しさを成り立たせるための掛け合わせを探すのに、ローソン様も不二家様もかなり苦労されたと伺っています。どれくらい試行錯誤を重ねたか忘れるくらいに、とにかく何度も何度も試作を繰り返していただいたようですね。
そのおかげで、私たちも「これなら!」と思える納得のラインナップを発売できました。同時に「“ハッピーターンらしさ”とはなんだろう」と、改めて真剣に考えるきっかけにもなりました。
――コラボのなかで、林さんのおすすめは?