ロシア・科学情報誌によると、平坦な地形の場合、押し寄せた津波が内陸最大500kmの地点まで到達し、首都であるワシントンD.Cやさらにその先まで押し寄せるとも言われています。
標的となった海岸の大部分は数十年間は居住不能に。
では、「ポセイドン」を迎撃することはできないのでしょうか?
軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、「ポセイドン」は水深1000mの深さを時速130kmで進み、原子力推進のため、ほぼ無限と言っても過言ではないほど長大な航続距離を有していることにふれ、射程が限られた通常のミサイルでは迎撃は困難と指摘します。
井上氏によると、「ポセイドン」は現状まだ実験段階にあるものの、本格的な実験を行うだけで大惨事になりかねないといいます。
対するアメリカは現段階では「ポセイドン」に匹敵する兵器を持っていないため、大きな脅威に。
プーチン大統領はこの“脅威”を完成させるつもりなのでしょうか?
筑波大学・中村逸郎名誉教授:
完成させるつもりで動いていると思います。実は2019年にプーチン大統領の年次教書の中で初めて“ポセイドン”に触れたんですね。このポセイドンの開発は2015年頃から開発がスタートしたと言われています。それはどのような時期に重なるかというと、国を挙げてロシアがドーピングを行ったということで、欧米から制裁を課せられた。そうした中で、対欧米ということで、ポセイドンを作るという構想ができあがりつつあるということなんですね。ですから、プーチンとすれば最後までやりきるつもりで作っているのだと思います。
(めざまし8 「わかるまで解説」10月11日放送より)