2022年2月、大阪高裁は「除斥期間をそのまま認めることは著しく正義・公平に反する」として、一審の判決を取り消し、全国で初めて国の賠償責任を認める判決を言い渡した。
しかし、国はこの判決を不服として最高裁に上告。

 

2人は、まだ戦いを終わらせることができない。

夫・野村太朗さん(仮名)※手話:
結局、判決は出たが、なかなか解決というところまではいっていないし、最初は早く終わるものだと思っていたけど、今もこれだけ時間がかかっているのでおかしいなと思う

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2人の代理人弁護士は、被害にあった人々の高齢化を指摘する。

代理人 辻川圭乃弁護士:
何よりも原告の方たち、全国で25人の方が今まで訴えたんですけど、そのうち5人が亡くなられてる。5分の1です。みんな高齢なので、最高裁の決定まで待ってられない。早急に全面解決、早期解決をやるべき

 

子供と過ごす未来を奪われた夫婦「勝つまで頑張る」

花子さん(仮名)が仏壇に手を合わせている。手術を受けてから約50年。子供と過ごす未来を奪われた2人の悲しみは消えていない。

妻・野村花子さん(仮名)※手話:
子供を持っている人を見ると、楽しそうな様子を見て、うらやましいなと思います。ほかに子供を産んだ人をみると、とてもうらやましい気持ちになります。子供と一緒に楽しそうな姿を見ると、とても寂しい

 

夫・野村太朗さん(仮名)※手話:
赤ちゃんが産めなかったのは耳が聞こえないせいなのか。でも聞こえない人にも誇りはある。聞こえない人への差別があったのは、なぜなのか。(裁判をしているのは)そういった不満を訴えるためです

 

妻・野村花子さん(仮名)※手話:
負けずに頑張って、ほかの被害者と一緒に頑張って、とにかく勝つまで頑張りたいと思っています

「ねぇそうでしょ、頑張るでしょ」と気持ちを奮いたたせるかのように、手話で話しかける妻。

 

子供が欲しかった…。国の強制不妊治療から50年たっても、その思いを“今”も抱えて生きている。

 (関西テレビ「報道ランナー」2022年9月20日放送)

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