一方で、「地上波の『全力!脱力タイムズ』や『さんまのお笑い向上委員会』に岡田さんがゲスト出演すると、『脳ベルSHOW』がいじられる展開となってきており、うれしいやら悲しいやら」と打ち明ける。
もし仮に、新番組が思うような結果を残せなかった場合、『脳ベルSHOW』が週2回、3回というように復活する可能性はあるのか? そう尋ねると――。
「可能性はゼロではないでしょう。ただ、他局が22時台の月曜から金曜にさまざまなジャンルを展開する中で、我々だけはずっとクイズを展開してきた。テレビ局である以上、その“狭さ”を広げていくようなチャレンジはしていかないといけない」(谷口氏)
視聴率が良いだけでは、番組継続は叶わない
NHKとは違い民放テレビ局は、番組を作るだけでなくスポンサーを獲得するという営業(ビジネス)としての側面も持つ。視聴率が良いだけでは、番組を継続していくことは叶わないケースもある。そうした背景を、どのテレビ局も抱えている。
BSフジが『脳ベルSHOW』を週1に改編したことで、番組ファンからは失望の声も上がっている。
「きみが帰ったら部屋ががらんとしちゃったよ」とは、『さようなら、ドラえもん』の回で、のび太が発するセリフだ。
月曜日以外の22時台、BSフジを眺めていると、そんなことをふと思う。『脳ベルSHOW』のない22時台は、秋の夜長とあいまって何ともさびしいものがある。
だが、のび太はこう続ける。
「でも……すぐになれると思う。だから……、心配するなよ」
もともとは、週1放送から始まった番組である。7年も放送していれば、テレビ番組にはいろいろなことが起きる。この改編も、『脳ベルSHOW』ならではのハプニング――だと思い込むのは、やっぱり無理があるだろうか。