「自分はこういうところが好かれるんだな」「相手にはこの部分が引っかかるんだな」――4代目バチェラーの黄皓(コウコウ)さんが、マッチングアプリやInstagramも自分磨きに活かしてしまう理由とは? 初の著書『異なる勇気』より一部抜粋してお届けする。(全3回の3回目/#1#2を読む)

「商社退職後は、マッチングアプリを通じていろいろな女性と会ったこともありました」(画像提供:黄皓)

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メタ認知とアウトプット

 自分との向き合い方がわからないときのおすすめ方法は、「メタ認知」です。

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 最近、耳にすることが多い言葉だと思いますが、いまひとつピンとこないひともいるかもしれません。

 メタ認知とは、「認知を認知すること」。つまり、できるだけ俯瞰的に自分を知り、分析しようとしていることです。

 僕なりの解釈でいえば、自分が認識する自分と、他人が認識している自分の“差分”を分析して認識しておくことかな、と思っています。

 他人は切っても切り離せない気になるものなんです。

正しく自分を認識したい

 自分というものをうまく理解できているかどうか?

「自分のことは自分がいちばん理解している」という言い方がされることもあるし、それは真実なのかもしれません。

 でも、自分を理解するには自分の視点だけでは不十分です。

“自分が認識している自分”と“周りから認識されている自分”のどちらが、より本当の自分に近いのか? その差分がどこにあるかを探す意味でもアウトプットを続けることが大切になります。

 外に向かって「自分は○なんです」と言い続けていて、「たしかに○ですね」と返されるようなら、実際に○だと考えていいはずです。

 だけど、「いや、あなたは△ですよ」と返される場合が多いなら、自分自身の認識が間違っていたのではないかと考える必要が出てきます。本質がどうなのかはともかく、少なくとも周りから見れば△だという事実を受け止めるのです。

 ひとは誰でも、ひとりきりで生きているわけではなく、社会の中で生きています。そうである以上、こうした確認作業はしておくべきです。

 そうして変化を探っていてこそ、正確なメタ認知ができるんじゃないかと思っているからです。

 アウトプットする際には「範囲」、「精度」、「やり方」がポイントになります。

 範囲は広いほどいいのですが、広くなるほど精度は落ちます。僕の場合は、広い範囲で発信してひとの意見を聞く一方で、精度を高めるために近い範囲の発信も欠かさないようにします。それによって“漠然とした特徴〞と“実像〞の双方が見えてきます。