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ジャノメ 営業部員300人に“解雇通告” 役員は「解雇とは言っていない」

ジャノメ 営業部員300人に“解雇通告” 役員は「解雇とは言っていない」

THIS WEEK「経済」

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「来年3月31日までに従業員全員に退職してもらう」

「ジャノメの営業を担ってきたのが直営店の訪問販売です。アフターサービスも高齢者層から支持を受けていた。だが近年はネットショッピングなど販売チャンネルが多様化。最盛期には541あった直営店も、今年9月時点で68店舗に減りました」(同前)

 そして、ジャノメは9月30日、「訪問販売事業から23年3月末で撤退する」ことを発表。同じ日、本社から直営店の店長らにも「来年3月31日までに従業員全員に退職してもらう」旨の電話が入った。直営店の営業部員は、本社採用の店長と、契約社員などを合わせ約300人に及ぶ。

一斉に送られた「訪問販売事業の撤退並びに退職者支援制度の実施について」

 店長の1人が言う。

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「それまで、店舗閉鎖や解雇の話など一切出ていなかった。電話があったのは金曜で、週明けに店長を含む店舗の従業員全員に、今回の撤退と退職支援制度についての書面などが届きました。でも赤字が続く店舗を先に閉めるなど、他に打てる手があったのではないでしょうか……」

 広報担当の大島毅之常務は「『解雇』とは言っていない」とし、「今、色々お話し合いをして、円滑なご退職に向けて、鋭意、制度について提示しているところです」などと回答した。

 ジャノメは時代の節目を迎えている。

ジャノメ 営業部員300人に“解雇通告” 役員は「解雇とは言っていない」

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