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“劇薬”岡田彰布監督誕生の阪神 選手が「怖い」と嘆く理由

「いや~、ホンマどうなるか怖いですわ」

 岡田彰布氏の阪神タイガース監督就任が決まり、ナインの間では、こんな嘆き節が飛び交っているという。

 2004年から08年まで阪神の監督を務め、4度Aクラス入りさせた岡田氏。10月16日の新監督就任会見では「ずっと優勝は『アレ』としか言ってなかったんで、はっきり優勝しますとかよう言わないですけど、シーズン終わる頃に楽しみにしてもらったら」と、往年の岡田節も飛び出した。

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岡田氏の口癖は「そら、そうよ」 ©共同通信社

「05年にはジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之のJFKを勝ちパターンに組み込んで優勝。それ以来、阪神は優勝しておらず、いやが上にもファンの期待値は高い。本人も金本知憲元監督が解任された時、水面下で組閣準備を進めるなどずっと現場に戻りたがっていた。推定年俸は1億円です」(阪神担当記者)

 懸念されるのがそのスタイル。選手はあくまで駒として扱い、徹底的にID野球を叩き込む指導法を貫く。

「ユニフォームを着ている間は“俺が一番偉い”と、相手が主力選手でもお構いなし。『優勝させるにはそれが一番。負けたら脱ぐだけよ』と言っていた。凡ミスを嫌い、投内連係、バント、エンドランなどで失敗すると『お前やる気あるんか』と説教が始まる」(同前)