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“劇薬”岡田彰布監督誕生の阪神 選手が「怖い」と嘆く理由

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モチベータータイプがトレンドの昨今、岡田流は通用するか…

“選手もフロントもプロフェッショナルであれ”が信条で、球団フロントや職員に対しても厳しい。

「常に『三歩先を読めへんとなぁ』と言っていた。求められることが多く、10~12年のオリックス監督時代は、広報が頻繁に代わった」(球団関係者)

 メディアに文句も言う。

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「オリックスでは『コミュニケーションが取れへん』と番記者の総入れ替えを要望したほど。記者からは『ソレとかアレとか指示語ばかりなのに、どないして理解すりゃいいの』とブーイングも起こっていた」(同前)

05年には阪神監督としてリーグ優勝を果たした ©時事通信社

 3年連続Bクラスに沈み、12年には一部の選手が造反し、チームは空中分解。最終戦を待たずに球団から休養を告げられたが、事実上の解任だった。

「解任時にも『周りが悪い』の一点張りでした。最近も解説者として古巣を『考えて野球してへんでしょ』とバッサリ切り捨てるなど、昔と考え方は変わっていない」(在阪テレビ局関係者)

 それゆえ、冒頭のように、選手たちは新監督を恐れているのである。

「矢野燿大監督の4年間で気が緩んだ選手を締め上げようと思っているでしょう。ただ、近年の球界のトレンドはオリックス・中嶋聡監督やヤクルト・髙津臣吾監督のようなモチベータータイプ。岡田流が通用するのかどうか……」(同前)

“劇薬”で虎は甦るか。

“劇薬”岡田彰布監督誕生の阪神 選手が「怖い」と嘆く理由

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