TKO木本武宏(51)が紹介役となり、平成ノブシコブシの吉村崇(42)や野性爆弾のくっきー!(46)など数々の芸能関係者が6億円以上の被害を受けた“巨額不動産投資詐欺事件”。木本たちから5億円以上を預かったアパレル会社社長のM氏は、これまでに約1億6千万円を返金していたというが、8月上旬には“失踪”が明らかになっている。

「FRIDAY DIGITAL」によると木本はほぼすべての仕事を失い、法的手段を検討している段階だという。

TKO木本武宏 本人YouTubeより

 しかし芸能界を震撼させる詐欺事件の陰で、“新たな詐欺事件”が勃発していた。

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「テレビ番組に出演するにはお金を払うのが業界の常識」

 M氏が社長を務めるアパレル会社の登記には、もう1人の取締役としてK氏の名前が記されている。このK氏は芸能事務所PABLOの社長を務めており、そのPABLOを巡って詐欺の疑いで被害届が麻布警察署に提出されていることが判明したのだ。PABLOは2018年に設立され、つい最近まで楽しんごなどが所属していた事務所であり、M氏もよく出入りしていたという。

 その被害届を提出したのは、群馬と東京の2拠点で活動するタレントのしまだしゃちょー氏。しまだ氏は2010年に太陽光発電システムの販売などを手掛ける「ケイセーシステム」を起業し、現在もサプリメントの販売などを行う「K.SS」などの会社を経営しながらタレントとして活動している。取材班は、そのしまだ氏への直撃に成功した。

詐欺事件の被害届を提出したしまだしゃちょー氏

「PABLOのHという取締役から受けた詐欺行為について、被害届を提出したのは事実です。Hから『テレビ番組に出演するにはお金を払うのが業界の常識。金額次第では『アウト×デラックス』や『24時間テレビ』にも出られるとそそのかされました。驚きましたが『それしか方法がないのなら』と合計800万円近いお金をHに払いました。しかしHの話はすべて嘘だったんです」

 しまだ氏がPABLOのH氏と出会ったのは、2021年6月のことだった。しまだ氏が群馬テレビで持っていた「しまだしゃちょー浩平のまんぐ~どうでしょう?」という番組にタレントのmisonoさんが出演した際、マネージャーとして紹介されたのがH氏だった。H氏は芸能事務所の社長と名乗って自らの経歴や業界話を語り、芸能界での人脈を模索していたしまだ氏の心をくすぐった。