「別に友達でも何でもない」
10月18日、東京五輪組織委の高橋治之元理事が受託収賄罪で3度目の起訴となった。そんな高橋氏について、かつて「週刊文春」にこう語ったのがJOC(日本オリンピック委員会)前会長の竹田恒和氏(74)だ。
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東京地検特捜部が狙う竹田氏
社会部記者が解説する。
「大会マスコットの公式ライセンスを受けていたぬいぐるみの企画・製造会社サン・アローから高橋氏に賄賂が流れていた容疑で近く4度目の逮捕となる見通し。高橋氏の慶應大時代の後輩が運営するアミューズ社にサン・アロー側から約800万円が渡ったと見られる」
東京地検はこれを足掛かりに本丸に攻め込む構えだ。
「この800万は竹田前会長の慰労会名目で集められたもの。すでに聴取を受けた竹田氏側は『受け取っていない』と主張していますが、特捜部が竹田氏まで狙うために本件を立件したと見られる。そのXデーが担当記者の関心事です」(同前)
明治天皇のひ孫として生まれる
高橋氏は竹田氏の三つ上の兄と慶應幼稚舎時代からの同級生。そのため関係性も高橋氏の方が上だという。
「竹田さんはJOC会長だったときも、会食の際は高橋さんに促されるまでは下座にいる。高橋さんも『当たり前だろ。カズなんだから』と言っていました。竹田さんが会長になった当時、同職は無給でしたが、高橋さんがスポンサーを集めてJOCにお金を入れ、給料を払えるようにしてあげました」(竹田氏の知人)
竹田氏は1947年、旧宮家である竹田宮家に5人きょうだいの末っ子として生まれた明治天皇のひ孫だ。
「彼が生まれる前に竹田宮は皇籍離脱。本人も『兄2人は戸籍上、王が付き、姉2人にも女王が付いていたが僕は生まれながらの平民だ』と」(竹田氏の幼馴染)