「これからメジャーを目指す選手ならWBCでアピールする狙いもあるだろうが、マー君はそうではない。名誉も要らないだろう。公式戦に向けての調整が難しくなるだけで、なぜ自ら意思表明してまで出たいのか分からない」(WBC制覇時の元日本代表コーチ)
ダルビッシュは即座に「いいね」で反応
この田中のツイートに対し、即座に「いいね」で反応したのはプレーオフ真っ只中のダルビッシュだった。
ダルビッシュは09年大会以来となるWBC覇権奪回のキーマンと目されている。今夏には栗山英樹監督の訪問を受け、山本、佐々木ら目覚ましい勢いの若手との初めての“競演”が実現すれば「すごく魅力的」と言いながらも、その後ツイッターで「まだお話をいただいただけで、何も決まっていません」と態度は保留したままだ。
米国代表もマイク・トラウト(エンゼルス)を筆頭に打者が先行して代表入りを表明した。打者はWBCをオープン戦での調整代わりにできるものの投手、特に先発投手は違う。基本的にオープン戦の時期に多くの球数を投げないからだ。大谷はWBCで球数が少なくて済むリリーフを視野に入れるほどで、最も難しいポジションとされる。
今季、プレーオフまでフル回転したダルビッシュは例年以上に体のケアが必要となる。だが代表入りすれば、否が応でも先発が期待されるだろう。
「以前、ダルは長期契約が切れる来季限りで引退する考えもあったというが、もう何年かはメジャーの一線級でプレーできる力を維持している。来季は(残り12勝の)日米通算200勝に届いてもユニホームは脱がず、24年以降も現役を続けるようだ。そのためには来季、好成績を残さないと次の契約で好条件が望めない。公式戦への悪影響もあるWBCに出るかどうかは悩ましいところだろう」(同前)
田中とのセットがダルビッシュ代表入りの条件?
しかし、この元日本代表コーチによると、田中が入ることで、ストレスフルな状況に置かれるダルビッシュを後方支援する役割を果たすことになるのではないかという。