文春オンライン

「食べ物で遊んでないってば!」なぜ魚やブロッコリーを立たせるのか? 平野レミが“映える料理”を作り続ける理由

「日本一チャーミングな料理愛好家」の肖像 #2

2022/11/06
note

レミ 私がテレビに出るとなると、また何かやらかすんじゃないかって、みんな心配で心配で仕方ないらしいんです。でも、私は自分がいいと思ったことをやってるだけ。自分ができることは、なんでもやります。できないことは最初からやらない。できて、ちょっと楽しそうだなと思ったら、サービス、サービス。

 

――レミさんは、自分流がブレませんよね。昔、トマトを手でつぶしたら番組に抗議がきたとのことでしたが、今はもう、そういった声は来ないのでしょうか。

レミ よく「食べ物で遊ぶな」とは言われますね。遊んでないってば! 遊んでるどころじゃない、全部食べるんだから。

ADVERTISEMENT

 例えばサンマも、身を食べた後、残った骨と頭やしっぽは、全部カリカリにしてフードプロセッサーで粉にする。そこにゴマを加えてふりかけにして、全部食べます。

「何が起こったっていいじゃない、全部いいのよ」

――放送では、料理中焦がしたり、フライパンの蓋が閉まらなくなったりなど、一見失敗なのかな?と思うような事態があっても、気にせずに進んでいきます。「ヤバい」と思ったことは、あるのでしょうか。

レミ ヤバいと思ったこと……ないですね。生放送だと、何が起こるかわからないのが楽しくて、力が入ります。何が起こったっていいじゃない、全部いいのよ。どうせ食べられるんだから。何でも大きな気持ちでやって、気にしない。

――何があっても「失敗」と思わないというのは、大事なことかもしれません。

レミ 食べた時に美味しいと思えたら、何でもいいですから。そこが守れるのであれば、楽しく面白く、おかしくやれたらいいなと思っているんです。

写真=山元茂樹/文藝春秋

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

「食べ物で遊んでないってば!」なぜ魚やブロッコリーを立たせるのか? 平野レミが“映える料理”を作り続ける理由

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー