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「元々キンプリのメンバーは仲が良かったんです。というのもJr.の頃から仕事やレッスンで遅くなる日は決まってジャニーさんのマンションに一緒に泊まっていて、メンバー兼友達という感じ。ジャニーさんとの仲も良くて、ことあるごとに相談をしていました。

 2015年頃、たしか舞台『ジャニーズ銀座』だったと思うのですが、公演終了後、公演を観に来ていたジャニーさんに『どこが良かった? どこがダメだった?』と聞きに行っていたくらい。ジャニーさんを中心にして、グループのまとまりはすごく良かった」

左から永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太、平野紫耀 ©文藝春秋

“メンバー兼友達”のキンプリが「失ったもの」

 ジャニー喜多川氏はKing & Princeに英才教育を施した。舞台やコンサートでの魅せ方を自ら教え、海外での舞台観劇などに連れて行った。しかし2019年7月、ジャニー氏が逝去。大きな指針を失ったKing & Princeは、それ以降、複雑な思いでいたようだ。

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「ジャニーさんが亡くなっても、メンバーの思いとしては『ジャニーさんが生みの親で、育ての親』。そもそもキンプリ結成は、なかなかデビューできない状態に悩んだメンバーらがジャニーさんに直談判をして叶ったんです。だから彼らからすると、ジャニーズ事務所は『自分たちを認めてくれなかった組織』なんですよね。

 でもデビューしたらジャニーズ事務所は『世界のキンプリにする』と言い始めた。平野や岸あたりは現金だなと思ったんじゃないかな。楽屋でジュリーさんのことを罵ることもありましたから……」(同前)

 ジュリー氏とKing & Princeのぎこちない関係は続いたという。

2019年8月11日、羽田空港の駐車場で挨拶を交わす髙橋海人(21・左)、神宮寺勇太(22) ©文藝春秋

「2020年頃、ジュリーさんが宣伝部にいたAさんをキンプリのマネジャーに任命しました。Aさんはジュリーさんの手足のような存在ですから、監視の目を増やしたかったんだと思います。しかしこれにメンバーらは反発。マネジャーを変えるように事務所側に訴えたこともあります。ただしAさんが外れることはなく、現在はキンプリのチーフマネを務めています」(同前)

 それでもKing & Princeの活動は順調だった。2022年には永瀬廉(23)や髙橋海人(23)、神宮寺の主演ドラマが決まり、2023年には岸も主演を務めることになった。メンバー全員が主演俳優となったのだ。それ以外にも平野と岸を中心にバラエティ番組への出演が増え、ファンだけでなくお茶の間にも彼らの名が浸透し始めていた。

 しかし、グループ内では小さな“異変”が起き始めてもいた。