今夏の甲子園に埼玉県代表として13年ぶりに出場した聖望学園(同県飯能市)野球部。2回戦で大阪桐蔭に0-19と大敗を喫したものの、初戦突破は19年ぶりの快挙だった。しかしその名門・聖望野球部に異変が起こっている。
「地元紙も報じていますが、甲子園出場を表彰する予定だった飯能市に対して、直前になって聖望学園高校側が『学校側の事情』を理由に辞退してきたんです。県内の強豪校が集まる11月の大会の出場も見送り、何があったのかと話題になっていました」(飯能市関係者)
昨年現役を引退した鳥谷敬氏(阪神・ロッテ)を育てるなど、同校の野球部を長く指導してきた名将・岡本幹成総監督の「ご功績を讃える集い」が中止になっていたことも判明。出席予定だった市の関係者が語る。
「聖望学園野球部の不祥事が発覚し…」と書かれた手紙
「学校関係者や、市の有力者などを集めて大々的にやる予定だったのですが、中止の手紙が来て驚きました。そこには『聖望学園野球部の不祥事が発覚し、今後、それに対して高校野球連盟の処置がくだされることになっております』と記載されていたんです。県大会の決勝で浦和学院に1-0で競り勝った試合は本当に感動しまして、集会も楽しみにしていたんですが、一体何があったのでしょうか……」
「文春オンライン」取材班が調査を進めると、同校野球部の部員が寮で飲酒、喫煙をしていたことが分かった。野球部員の保護者が明かす。
「県外などから来ている部員は野球部の寮に入るのですが、ここの寮生が飲酒、喫煙していたことが発覚したようです。1、2年生が複数人と聞いています。この件で野球部は活動自粛して大会は出場停止、催しも中止になっています。学校側は隠蔽しようとしていたので、誰かが証拠となる写真を流出させたという話もあります。学校側からのしっかりとした説明はなく、一度は決まった保護者説明会も延期になったこともあります」