文春オンライン

2022/11/21

 お年寄りが増えて、介護施設からあふれて孤独死していく。なのに、介護職自身が生活できない賃金なんですよ。本当に、政治家には怒りしかないです。一度でもいいから、介護やってみろ。ちゃんと賃金アップして、良い人材が増えるようにして欲しい。

なぜこんな生活を強いられるのか

 私は祖母の介護を経験して、専門学校に通って、理想をもって介護の世界に入りました。けれど、ふたを開けたら人手不足、上司のパワハラの多い職場だった。

 妊娠中に遅番や夜勤のシフトに入らなくてはならず、最初の妊娠は流産しました。出産後もろくに育休をとれずに職場復帰して、3人の子育てとの両立は本当に大変でした。今も、子どもをケアするために仕事が思うようにはできない。

 コロナで困窮している住民税非課税世帯に給付をするというけれど、だいたい年収200万円以下の世帯ということですよね。でも、年収が200万円以上あってもうちみたいに大変な家もあるんです。親がシングルでなくても大変なんです。

私たちの家庭みたいになるのは、何が悪い? 国? 制度? なんで借金を背負うようになったのか、訳がわからないんです。

 子どもの障害で勤務に融通がきかなくなったからって、なんで仕事を辞めさせられるのか。人手不足だから大事にされるのではなく、厳しくあたられる。この憤りをどこにぶつけていいのか分からないんです。

 借金は来年には完済できるくらいまでに減りました。子ども手当や障害のある子の特別児童扶養手当を借金返済に充てて、少しずつ返しています。とにかく、その日が来るのが待ち遠しいです。

 政治家なんてあてにできないから、理想の働き方、理想の介護ができる施設を作って、そこで知的障害のある子も働ける環境を整えていきたいです。

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