明暗を分けるポイントその2「リファレンス」
バックオフィス系よりも、さらに厳しい未来が待っているのが「ローパフォーマー」、いわゆる実績・能力不足の人たちだ。
日本企業に再就職するなら、実績を盛ることもできる。しかし外資系の場合、リファレンスチェック(採用候補者の実績や、在籍期間、人物像などの情報を第三者から取得して行う調査)が伴うのが常なので、それが足かせになってしまうケースが多い。
時々、外資系企業のレイオフで訴訟沙汰に発展するケースがあるが、その多くは再就職先が見つからないローパフォーマーたちによるものと言ってもいいくらいだ。
そんなこんなで、今回マスク氏に解雇されたTwitter社員もおそらく大半の人はすぐ再就職先が決まるだろうし、決まらない人はレイオフの有無に関わらず、もともと市場における価値が低い人たち……というのが、筆者の見解である。
「有料note」を書く外資系社員への違和感
最後に余談になるが、最近やたらと有料noteを読ませて外資系IT企業への転職を勧めてくるTwitterアカウントを見かける。
有料noteの売上ではなく、おそらく社員を紹介して得られるリファラルボーナス(紹介料)をもらうのが目的なのだろう。1人紹介するだけで、10〜30万円を稼ぐことができる。
そんな彼ら彼女らを見て思うのは、「本業はうまくいっているのだろうか?」ということだ。数字を作れる外資系社員であれば、わざわざ有料noteやリファラルボーナスに頼る必要はない。なぜなら普通に仕事をしたほうが、儲かるからだ。
その発信をどこまで信じていいものか……考えものである。
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