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豪邸の権利、芸名の使用…事務所との“契約問題”

 代替わりした現社長との相性と先代の死で、所属事務所としっくりいかなくなっていた。ベテラン歌手となるにつれ「もっとナチュラルに生きたい」と願う氷川が、今年末での休養を発表する裏には「事務所からの独立」のシナリオがちらついていたのだ。

 そんななか、暴力事件の被害者で退社に至った元幹部社員の新たな動きが聞こえてきた。

「元幹部が一緒に辞めた数名を連れて、とある大手音楽制作会社に移籍をする。80年代から90年代にかけて急成長を遂げた会社で、いまやたくさんのグループ企業を有して多方面での経営に手を広げている有名なところです」(同前)

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 いずれそこに氷川が移籍して――、という目論見もあったのかもしれない。だが、そうすんなりとはいかない事情があった。

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「8年半前に氷川が建てた豪邸があります。登記上、この土地には3億円以上もの抵当権設定がされていますが、その抵当権者は長良プロです。会長の死後に独立を恐れた事務所がお金を貸したカタチになっており、支払いは給料から天引きになっているといいます。

 さらに、氷川きよしの芸名の使用を巡っても一種の契約を取り交わしているそうで、いまの事務所を辞めると使えなくなる可能性が高い。ほかにも『氷川が長良にいるという条件で契約した』というような事務所と企業の取引案件などが存在するそうで、個人レベルでは難しい状態だと聞いています」(事務所関係者)

 だからこその弁護士をたてての話し合いになっているのだろう。解決策はみつかったのだろうか。

氷川が描く事務所独立のシナリオ

「込み入った事情を整理整頓するために、来年休養に入った氷川はまずいまの事務所との契約解消から始めます。そして、先にスタッフが移籍している大手音楽会社の“グループ会社”を作るようです。

 数カ月間そこに所属してマネジメントをしてもらい、次に世間に出るときにはKiinaという名前がメインになる予定です。本人としては、名前が変わることをむしろ望んでいる。あとは往年のファンの応援あるのみです」(同前)

 レコ大そして紅白歌合戦での氷川きよし、いやKiinaの晴れ姿は多くの人の目に焼き付くはずだ。

氷川(本人のInstagramより